今回は高知の「ひろめ市場」の近場にある
激渋酒場「〇吉食堂」の後に向かった
「竹内酒店」のレポート。
前回はこちら。
酒好きパラダイス高知その2
「ひろめ市場」の賑わいぶりの中
一人飲みする気もなれず、そそくさと撤収。
はりまや橋方面に向かって
アーケード街をだらだらと東へ徒歩移動を開始。
よく「がっかり観光名所」に名を連ねる
はりまや橋は案の定、
交通量の多い街中でしっかり埋没。
次は「高知 角打ち」で下調べした酒場だ。
元角打ち「竹内酒店」
はりまや橋を越して、
繁華街→住宅地になりつつあるゾーン。
ひろめ市場からは歩いて15分ほどに「竹内酒店」がある。
店の灯はついてて営業中だ。
でも、よーく見ると店の看板は
右が「竹内酒店」で左は「居酒屋たけうち」だ。
酒屋の方をのぞいてみると、
カウンターがあるけど客はゼロ。
酒瓶と結構高そうなロードバイクが
置かれてて倉庫化している。
とりあえず隣の居酒屋をのぞいてみると、
中は4人掛けテーブル2卓に
7~8人ほど座れる大テーブルが1卓。
先客は3名ほど。
一見客だし、とりあえず
大テーブルの端っこに座ってビールを頼む。
つまみは卵焼きとかもつ煮とか
メニューを壁に貼ってるけど値段は書いてない。
大将のトーク炸裂
2品ほど頼んで、
ぼーっとしながら飲んでると大将が声をかけてきた。
大「お客さんどこから?」
俺「東京から出張です。
高知は30年ぶりなんすよ」
大「なんでまた、この店来たの?」
お「やー、酒飲み天国の高知の『角打ち』
行ってみたくて探してたらここ出てきたんすよ」
大「そー言えば最近ネットで
探してくる人もいるもんなぁ。
でも、もう角打ちやってないんだよ。
今は倉庫。カウンターは残ってるよ。
保健所がうるさくて料理出すんだったら
ちゃんと店にしろっていうから
角打ちやめて、居酒屋にしたんだよ。」
お「角打ちも結構お客さん来たんでしょう?
残念だったなぁ。」
大「角打ちやってると、
朝7時からシャッターたたいて飲ませろって
客が来て大変だったんだよ。
しかも、安い焼酎。
だから、こっちでは焼酎出すのやめた。
日本酒飲む?」
お「じゃ司牡丹の冷。
ここ何時からやってんですか?」
大「10時くらいかな。
角打ちの時よりゆっくりだよ。」
お「やー、朝飲みいいーっすね。
高知は酒飲みに優しいイイ街っすねー」
大「最近は景気悪くて、ダメだよ。
はりまや橋あたりも
店どんどん潰れていくしチェーン店ばっかだし・・・」
この後、高知自虐ネタ始まる。
隣国問題
大「よさこい祭りも
徳島の阿波踊りまねして戦後始めたんだよ。
阿波踊りは主催者問題でもめてるけどなぁ。
でも、徳島より高知は全然いーよ!
酒うまいし。
あっちはケチだし、街つまんないしなー」
ここから徳島ディスりトークが始まって
大将のトーンも上昇してくる。
これは「浦和vs大宮」「小岩vs新小岩」や
「北千住vs竹の塚とか綾瀬とか」
(南千住は荒川区だから問題外)
にある近隣憎悪ネタだ。
ライバル意識むき出しの
宗教戦争に近い無慈悲な貶しトークが炸裂する。
余所者からは大差ないんだけど、
隣同士は仲が悪いんだよねぇ。
お「じゃぁ、高知は徳島よりイイところっすね。」
大「他どの店行ってきたの?」
お「ひろめ市場のそばの〇吉食堂です。」
大「あー、あそこね。
あそこも昔はよかったけど、
最近はイイ話聞かないなぁ。客入ってた?」
お「俺と入れ違いで1~2組くらいかなぁ」
大「だろなぁ。」
ここから高知おすすめ酒場の話に
常連客も入ってきて
たくさんのレコメンドをいただくが
覚えてられない。
唯一覚えているのは「葉牡丹」。
安いし昼飲みできるし何でもある、
とのこと。
角打ち一人ちょい飲みのつもりだったのが、
話好きの大将の飽きさせない接客で
2時間近くいた。
お会計は2000円でお釣り来たような。
時間あたり1000円以下で合格です。
料理が格段にうまいわけじゃないし、
酒の品ぞろえも限られてるけど
マスターと常連のアウェイ客への構い具合が最高。
全く退屈しなかった。
また高知行ったら再訪したい店だな。
で、さんざんおすすめされた「葉牡丹」に向かわず
このあと激渋ロックバーに足を向けた。
(腹いっぱいだしねー)
酩酊ぜよ。
おつきあいありがとうございました。
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高知最終回はこちら。