今回はモダン・ジャズの
名ピアニストビル・エバンスを
エクセルで描いた話。
モダン・ジャズピアノの名手
1950年代後半から活躍して
当時は白人ジャズメンは珍しかった中
マイルス・デイビスの1959年の名盤
『カインド・オブ・ブルー』の
セッションに参加し名声を高める。
この中の”Blue in Green”は
マイルスのトランペットに
ビルのピアノが絡み合い
透明感とクールさが研ぎ澄まされた名演だ。
ちなみに同時期にマイルスとコラボしていた
ピアニスト、アレンジャーのギル・エバンスや
1980年代にマイルスバンドに参加する
同名のサックスプレイヤーの
ビル・エバンスとか
マイルスの周りには
「エバンス」が多くてややこしい。
黄金の1960年代
1960年代からは
自身のピアノトリオを結成して
名演を連発。
ベース スコット・ラファロ
ドラムス ポール・モチアンの編成は
「最強のピアノトリオ」と称される。
ちょうどその頃に
ジャズ・レーベル "Riverside"から発表した
この4枚は名盤って言われてる。
“Portrait in Jazz”
“Explorations”
“Waltz for Debby
“Sunday at the Village Vanguard”
このアルバムには
『カインド・オブ・ブルー』でも演奏した
”Blue in Green”も収録。
これは管楽器無しのトリオ版。
ピアノ、ベース、ドラムスの
インタープレイがすばらしい。
しかしこの絶頂期に
ベーシストのラファロが交通事故死。
それ以降はメンバーチェンジしながら
トリオとソロやデュオでの演奏を続けるけど
やっぱ、60年代前半が黄金期だったねぇ。
エクセル画のスペック
2019年11月制作。
オリジナルの写真はこちら。
この髪型とメガネは
1960年前後かなぁ。
端正で繊細な風貌だけど
神経質っぽい。
タバコがいい具合にキマっている。
エクセル画描きだしたころから
これを描いてみたかった。
パーツ数166。
ついでに偶然できたNewドット版もあげときます。
もうひとつカラー版もどうぞ。
薬と酒で早逝
昔からジャズメンは薬と酒で
不遇の死を遂げるケースが多いけど
ビル・エバンスも長年の麻薬禍で
1980年9月15日に51歳で死去。
昔の端正な風貌から、
晩年は長髪で太り気味なひげ面で
不健康感がにじみ出ていた。
ビルの写真は口を
キリッと閉じているのが多いけど
薬と酒、タバコで
歯がボロボロだったためらしい。
ビルを慕う
パット・メセニーとライル・メイズは
命日をタイトルにした
”September Fifteenth”を発表。
副題は『ビル・エバンスに捧ぐ』。
アルバムはこちら。
(1981年発表。このアルバムの3曲目)
ビルへの哀悼の意を込めた
静かで美しい曲だ。
この1曲のために
アルバムを買った覚えがある。
もう40年も前だ。早いねぇ。
合掌。
おつきあいありがとうございました。