今回は西武池袋線の東長崎と江古田の間にある
激渋中華食堂「大羊飯店」。
町中華で昼飲み
「たいよう」と読む。
もちろん飲める。
10年ほど前、自転車でポタリングしてた時に
遭遇して以来気になっていた。
その強烈なオーラに圧倒され、自転車を止め撮影。
でも当時は激渋物件に1人で入る勇気はなく
結果素通りしてしまった。
こちら10年前の様子。
今は、屋号入りの庇が
屋号なしのオレンジに一新され
暖簾も新調した模様。
以前に比べての磁力は潜まった感はあるけど、
店内の様子がわかりにくいし
入りにくそうなのは変わっていない。
俺の大好物
時がたち立派なおっさんと化した今は
昭和遺産の銭湯、角打ち筆頭にした激渋酒場、
出前主体でラーメンや肉野菜炒め定食も
だしてくれる蕎麦屋、
そして町中華は大好物となった。
この系統のレガシー物件は
増えることはまずなく無くなる一方だ。
だいたいが操業数十年の
老夫婦主体の家族営業スタイルだから
跡取り問題もあってか
惜しまれながら廃業してしまう店が多い。
町中華黄金地帯「東長崎」
ちなみに椎名町~江古田は
もともとが学生一人暮らしが多いこともあって
町中華は現存率は高めだ。
特に東長崎は南口中心に、
町中華業界人からは注目度の高い店がそろっている。
でも、「東長崎」って西武線沿線住民じゃないと
「それってどこ?」てな感じで
用がなければ行かない存在感の薄い住宅街だ。
(池袋の2つ隣の駅だけど)
で、このへん↓が町中華の黄金地帯たる所以のお店だ。
「中華料理タカノ」
「松月」
「五番」
食べログのポイントも3.5近い店もあったりで、
味、量、値段、それぞれ特徴がある店だらけだ。
共通しているのは「まったりとした風情」だな。
これだけの店が残ってるのは、
一人暮らしが多い街だってのもあんだろうなぁ。
町中華王道「チャーハン・ラーメン」
10年の月日が経ちおっさん度胸もついたし、
15時からはじまる銭湯に行くついでに、
ついに長年の宿題の「大羊飯店」の暖簾をくくる。
「大羊飯店」は70代半ばと思しき
大将と女将さんの2人で回している。
大将が厨房、女将がホール周りで分担している。
カウンターは5人ほどとテーブルが3卓ほど。
店内の様子も外観と違わず、飴色の世界が広がっている。
建物自体も築50年以上の物件らしい。
とりあえず瓶ビールを頼むと大将から
「缶ビール?」
と聞き返される。
こちら大将のゆるエクセル画。
飲み物メニューが見当たらなかったから、
とりあえず瓶ビール頼んだら
予想外の大瓶にサービスの御新香。
うれしいねぇ。
壁のメニューをよく見ると、
「瓶ビール 650円」
「缶ビール 350円」
「のどごし 250円」
と第3のビールも入れてのラインアップだ。
それ以外に
「ハイボール350円」
「レモンサワー、ウーロン杯、お茶杯 300円」
アルコールが充実している。
ビール飲みながら壁のメニューを品定めしてみる。
ラーメン350円からはじまって、
定食ものも500~600円台が主力だ。
安い。
メニューの飴色具合から
しばらく値段は据え置きみたいだ。
焼き魚定食もある。
でもここは「サービスセット」の
「チャーハンラーメン 700円」で。
13時半ころ入ったけど、
近所のお婆さんがラーメンだけ食べに来たり、
サラリーマンが定食たべたり
ぱらぱら客がやってくる。
ちょうどいい具合に客が出入りしていく感じだ。
で、チャーハンラーメン登場。
ここは同時に出てくるから
こんな感じで写真も撮れる。
店によってはチャーハン半分食べたぐらいに
ラーメン出てくるところもあるからねぇ。
大将手際いいなぁ。
チャーハンはパラパラ系でナルトもしっかり入って
紅しょうがが頂上に構えるレイアウト。
ラーメンは薄味だけどしっかりダシが効いてて
バラ肉のロール型焼き豚とメンマ、ナルト、ネギの
オーソドックス中華そばだ。
染み込むやさしさだ。
大瓶飲んで、炭水化物がっつり取ったから
血糖値もどんどん上昇でハイな気分になってくる。
今回は様子見だから
アルコールはビール1本だけにしといて
またお邪魔させていただこう。
お会計1350円。
消費税10%込みだ。
最後にあやしげな記憶で描いた大将のゆるエクセル画。
とにかくお店が長続きしてほしいねぇ。
おつきあいありがとうございました。