「新京」、どうやら2022年に入った廃業した模様です。
残念。
以下、2019年に訪問した記録です。
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今回は西武池袋線のこれまた東長崎にある
中華「新京」。
あらためて町中華黄金地帯
いままで「激渋食堂」では
「大羊飯店」「松月」と取り上げてきたけど
場所は西武池袋線の東長崎~江古田にかけて
ある。
昔ながらなの単身向けアパートもまだ多くて
町中華需要が高いと思われる。
どの店も、たぶん創業30年以上の
昭和時代からの物件で
ほとんどが老夫婦主体の家族経営だ。
今回の「新京」もこれに合致する町中華。
他の店は駅近や幹線道路沿いの
比較的人通りが多めの場所だけど、
ここは完全住宅地で
地元の人じゃないと通らないような場所でがんばっている。
江古田から向かってみた
訪問は昨年2019年の6月。
確か銭湯に行く前に昼飯を食べようと思って
新規店を探しに江古田~東長崎方面に
ぶらついてる時だった。
見つからなかったら大羊飯店にしようと決めて
線路沿いの裏通りを歩いてみた。
江古田駅から離れていくと
店もまばら状態になってきて
完全に住宅地モードだ。
途中、異彩を放つゴミ屋敷というより
電波系住宅も登場。
宇宙かどこかからか電波での啓示をいただいているらしい。
このまま行くと店はもうないかなぁと
絶望しかかったころ「新京」が登場した。
建物上部や路面設置の看板がないので
そばに行くまで存在がわからない状態だ。
入り勝ち脇の窓横に小さな木盤に
「新京」と書かれている。
一目で気持ちを鷲掴みされた。
入りましょう。
エアコンないです
6月末の梅雨時の曇り空で
かなり蒸し暑い日だった。
入り口が開けっ放しっていうことは、
冷房が入ってないということが推察できる。
店に入ると扇風機は回っているが
やはり冷気はない。
そもそもエアコンらしきものが見当たらない。
店内は古いながらも、きれいに手入れされていて
やはり80近い老夫婦2人が厨房に入って
注文をこなしている。
入って右手のL字カウンターに
先客が3名。
左手には4人掛けテーブルが2卓あって
そっちは空いてたので相席前提で着座。
値段も昭和
まずはビールを発注。
大瓶600円だ。
メンマのお通しはサービスだ。
暑い中のビールはうまいねぇ。
この店も卓上メニューは無くて
壁の一覧から選択。
座って右側の壁を見ると
安い。
「らーめん」は300円だ。
幸楽苑や日高屋より安い。
「ちゃしゅうめん」はなんと100円違いの400円。
ラーメン系は500円以下のオンパレードだ。
写真では切れてるけど
「ちゃーはん」は500円。松月と一緒だ。
セットメニューはないけど
「チャーハンラーメン」でも800円だ。
写真の右側には単品料理もあって
最高値は「とりから揚げ」750円。
夕方から飲み会があるから飯ものは見送ろう。
でもせっかくなんで一番リッチな
「ちゃしゅうわんたんめん」(650円)にしよう。
最高値メニュー登場
昼過ぎでも客はパラパラと入ってくる。
ビールが残り3分の1くらいになって
ちゃしゅうめんわんたんめんを発注。
ちょうど飲み終わるころに主役登場。
きれいだ。
もも肉のきれいなちゃしゅうが6枚。
ひき肉が入ったワンタンが4つほど。
あとはメンマ、ほうれん草にネギの薬味。
鶏がらの透明なやさしいスープに
ちょっとヤワ目に茹で上がったの麺。
若手には「パンチがない」と言われそうだけど
きれいなルックスの正統派の醤油ラーメンだ。
店構えの雰囲気とラーメンの仕上がりが
見事な完全調和の世界。
激渋 x 枯具合の極致だなぁ。
店主のゆるエクセル画
コロナ以降も営業しているらしいので
今度は最近ハマっている
「五目かたやきそば」(600円)食べに遠征しよう。
しかし東長崎~江古田間あなどれないなぁ。
最後にうろ覚えの記憶で描いた
お父さんのゆるエクセル画。
(勝手に看板書き加えました)
おつきあいありがとうございました。