今回はエクセル画のネタ枯渇につき、
好物の激渋酒場の写真篇。
東京スカイツリーの麓、
旧業平橋駅(現スカイツリー駅)至近の
向島にある「菊屋」。
なかなか入れないリアル深夜食堂
外観からは屋号不明で
食堂なのか飲み屋なのか。
そもそも看板がないし
廃業して民家になってるのか
営業しているかもよくわからない風情だ。
こちら実際のお店。
昭和26年創業の「菊屋」。
下町せんべろ業界では結構有名なお店だ。
不定休の影響もあるけど
なかなか入れないから
ある面、現存する幻の店だ。
(原則無休だそうです)
(この手の激渋物件は、食べログの評価がやたら高いのが特徴だ)
なぜなら
営業時間が深夜0時半〜朝7時までと
15時〜19時の超変則スタイル。
(夕方営業は日によってまちまちらしい)。
隣のタクシー会社の
仕事明けの運ちゃん向けに
この時間でやってるとのこと。
リアル深夜食堂みたいだ。
前からマークしてた
行きたかったレジェンド級の酒場だ。
朝方まで浅草近辺で飲む機会はもうないし
昼の営業もそうそういけないから
なかなか時間が合わなかったけど
やっと初上陸。
カオスムード満載の店内
おっさん仲間4人で
本所吾妻橋~錦糸町あたりで
昼飲み企画があって
その時間つなぎで
スカイツリー麓あたりをぶらついていた時だった。
ふと
「たしか菊屋があったなぁ」
と思い出して行ってみたら
なんと営業してるじゃないですか。
こりゃ行くしかないよな。
看板は壊れてるし
何屋かどこの店かもわからないありさまだ。
しかも「かなり入りにくい」
フェロモンを放出している。
狙っていかない限りはまずは素通りだし、
俺でも一人だとかなり躊躇する店構えだ。
(↓こちらも入りにくい酒場。でも女将は気さくだよー)
店に入ると、予想通りのイイ感じの
廃れ具合に満ち溢れている。
4人掛けのテーブル7~8卓に
物置化した小上りには2卓ほど。
土間造りの床には
赤い座面の丸椅子が無造作に展開されている。
おススメはカレーライスと贅沢仕様の牛乳ハイ
もともとは食堂なんだろうけど
飯ものはカレーライス300円と
うどんくらいしかない。
「カレー」が看板メニューだから
300円と極端に安い。
あとは酒のつまみ。
「せんべろ」にしてはちょっと高めだな。
ちなみにライスがない「カレールー」は400円と高い。
「つまみ用だから量が多いんだよ」
と大将。
麻婆豆腐は600円するけど
常連の先輩は
「これレトルトで作ってるからうめぇよ」
とのこと。
しきりにカレーライスを勧められたけど
昼めし食べた後だし、また次回にまわして
軽めのつまみにした。
ほぼ酒場化しているナイスなムードだ。
大将おススメの飲み物は、
瓶牛乳で作る牛乳ハイ。
豆乳ハイじゃなくて、牛乳。
パック牛乳じゃなくて、瓶。
1杯につき1本全部投入。
かなりのこだわりようだ。
370円。
あと野菜ハイも
「カゴメ野菜ジュース」(これはペットボトル)を
惜しげもなく投入してるおススメドリンクだ。
気さくな大将
雑然とした店内はかなりのハードコアの
プロ向きな雰囲気だけど
70過ぎと思われる大将は初見客にも
店の歴史やオススメを気さくに話してくれる。
この写真は年季ものの氷冷冷蔵庫。
今は常連客向けの
ボトルキープ棚になってるとのこと。
わざわざ扉開けて、写真まで撮らせてくれた。
濃いめの牛乳ハイが染み渡る。
今度来たらカレーいただきます。
店内にはCS「時代劇チャンネル」では
西村晃、西郷輝彦や成田三樹夫もまだ活躍中だ。
ぜひ再訪したい酒場だ。
ちなみに2019年夏時点では
看板は壊れてたけど
以前の写真もとに看板とうろ覚えの大将を
ゆるエクセル画で描き足した
ハイブリッド版あげときます。
(禿てなかったなかったかもしれない)
酩酊。
おつきあいありがとうございました。