ロバート・デニーロ出世作
『タクシードライバー』の
トラヴィスをエクセルで描いた話。
40年以上前のデニーロ出世作
ロバート・デニーロの40年前の出世作の
『タクシー・ドライバー』。
今の時代なら
ジョーカーなってもおかしくない
都会の孤独者の話だ。
マーティン・スコセッシ監督、
ロバート・デニーロ主演、
ハーベイ・カイテル助演
という70年代のトロイカ体制映画。
デニーロは
『ゴッド・ファーザー Part2』で
脚光浴びた後の1976年作品。
ベトナム戦争帰還兵の
タクシー運転手トラヴィスが
都会の孤独の崖っぷちで
どんどんおかしくなってくる。
まっとうなのか病んでるのかわからない
危ない雰囲気ぷんぷん放出する
デニーロの演技がすごい。
これはモヒカンにしてキレた状態のトラヴィス。
ネタ元はこちら。
後半に出てくる
70年代NYモノに欠かせない
ハーベイ・カイテル演じる
ポン引き”スポーツ”も
強烈なインパクトだ。
ちなみに当初の役は
上院議員候補だったけど
自分からスポーツ役を志願したようだ。
当時14歳のジョディ・フォスターは
売春婦役で衝撃のデビュー作になった。
デニーロはその後
『ディア・ハンター』で
影を持ったヒーロー役が定番になりつつも
タランティーノの
『ジャッキー・ブラウン』で
ダメな売人や
ロバート・ロドリゲスの
『マチェーテ』の
悪徳議員役でもいいサブやってたりもする。
エクセル画のスペック
2013年7月制作。
この頃はジミヘン、マイルスを
描いた後くらいで、
なんとなく
「次はデニーロ」
と決めていた。
いろんなシーンがあるけど、
なんといっても
このクレイジーモードの
トラヴィスがインパクトがある。
こちら崖から転落しかかってる頃のトラヴィス。
難航すると思われた顔周りは
予想外にスムーズに決まったけど
銃は黒で元写真も暗い。
苦手な手、指周りもあるしなぁ。
「まぁ見える通りに描いてみよう」
でやってみた。
直線型フリーフォームもうまく使えず
この画は全部マウスの
フリーハンドでできている。
マウスだと
途中で左クリックから指から離れると
線は途切れるし、手首が動くと線も飛ぶ。
ほぼ一筆書き状態だったから
何度も描き直しがあった。
パーツ数81。
今思えばかなり少ないけど
一筆書きだから
そんなもんかなぁ。
こっちはバリエーション。
テーマ曲はトム・スコット
音楽は都会の夜景に
見事にマッチした
バーナード・ハーマンで、
メインタイトルは
トム・スコットのサックス。
オープニングだけで
見事な世界観にノックアウト。
70年代NYのアヤシく退廃した匂いが漂ってくる。
（1分5秒あたりからテーマ曲が入ってくる）
こちらサントラＣＤ。
DVDについているメイキングには
ハーベィ・カイテルのスポーツ役の顛末とか
撮影秘話があって
この映画好きならおススメです。
おつきあいありがとうございました。
