今回は東京・神田の居酒屋「みますや」
をエクセルで描いた話。
【はじめに】
で、今回は「みますや」。
年とともに赤羽の「まるます家」と
名前がごちゃ混ぜになりがちです。
東京最古の居酒屋
東京神田にある「みますや」は
明治38年創業で、「東京最古」といわれる
老舗居酒屋だ。
明治38年は1905年だから今年で創業118年。
酒、料理はもちろんだけど
店内の飴色の風情だけで酔える。
東京名酒場の1つでもある。
場所は神田駅から徒歩10分ほどだけど
神田駅周辺は道と線路が斜めに交差したりで
方向感覚が狂ってきて迷いがちなエリアだ。
丸の内線の淡路町からは5分くらいで
そっちの方が行きやすいかも。
昔モメました
今から10年ほど前、
仕事帰りに会社の仲間と予約なしで
「みますや」に飛び込んだことがある。
その時は4人。
30分くらいで1名追加になるって
外国人店員のホールのお姉さんに伝えたらOK。
17時の口開け直後だからまだガラガラだった。
1時間近くなってやっともう1名が登場。
あらためて乾杯してると
帳場にいた若旦那らしき兄さんから
「追加になるって聞いてないですよ」
「は?さっきお姉さんに言いましたよ。
まだ席空いてるからダメなんですか?」
「や、こっちは聞いてない」
「?じゃ、どうすればいいんですか?」
「予約なしで入れてもらってるんだから
文句言わないでほしい。あと30分で帰って」
「は?
そこまで言うんだったら帰るよ」
「だったら早く帰って。
もう2度とこなくていいから」
これ出禁だな。
いまだかつて、そしてこれ以降も
出禁になった店はない。
ずいぶん横柄に扱われてしまった。
店の息子が近親者じゃないと
あそこまで頭ごなしに追い払うことはないと思った。
それ以来、しばらく行く事もなかった。
2年前の再訪
もう行くこともないと思ってたけど
先輩から一度行ってみたいから
付き合ってくれとのお誘い。
向こうも覚えてないだろうし
今度は2名だけど予約して行ってみることにした。
あの店員は見当たらない。
でもなんだか落ち着かないから
写真もあんまり撮れなかった。
そんな中、頼んだのがこちら。
見事なサシが入った馬刺し。
2000円也。
日本酒も全国の地酒をそろえている。
あらためてイイ店じゃないか。
ちなみにうろ覚えで描いたエクセル見取り図はこんなかんじ。
座敷はかなり広い。
ここは右の増築ゾーンより
母屋のAゾーンが圧倒的に風情がある。
少人数で予約して行った方が
そっちに座れる可能性が高い。
それ以降も何度か行ったけど
あの時の高圧店員は見当たらなかった。
もう辞めたのかなぁ。
しかし、雇われ店員だったらあれほどの
マウント取ってくるだろうか?
まぁ、おかげでゆっくり飲める店になったのでよかった。
エクセル画のスペック
2023年1月制作。
今回もできるだけ直線を使わない
「ゆるエクセル画」仕様。
パーツ数1344。
今年初のエクセル画。
しかも酒場を描くのは半年ぶりだ。
こちらはドット版。
銅板壁部分にパーツが集中している。
エクセル画ざっくり作画過程
今回も出来上がるまでの途中経過を
ざっくり紹介していきます。
初日&2日目
12月10日ころからスタート。
初日と2日目はほとんど変わってないので
2日目から。
この日は1階部分描き上げた。
外観も飴色に仕上げていきたい。
年内に仕上げればいいけど。
パーツ数207。
3日目
最初の難関、銅板壁に着手。
まだ1/3残ってる。
窓の外にはバルコニーもあるけど今日はここまで。
パーツ数541。
1000オーバーになりそうだ。
4日目
今日は残りの銅板壁に2階のバルコニー。
銅板がイイ感じになってきた。
増築された左右の建物も描いてみる。
窓柵部分が結構手間取った。
残りは店前の小物と看板、
そして手こずりそうな縄暖簾。
パーツ数793。
5日目
4日目と違いが分かりにくいけど
右側2階の窓周りと看板の一部、そして道路。
時間がかかった割に進捗度低いなぁ。
大看板、赤ちょうちん、縄暖簾は最後に取っておこう。
年内完成は無理そうだ。
パーツ数859。
6日目
今日はいよいよクライマックスで
大看板と提灯。
そして懸案の暖簾。
残りは店前の小物と屋号入れ。
やっぱり年越し案件になってしまった。
パーツ数1196。
エクセル画バーチャル額装版
最後は小物と背景に屋号入れ。
提灯の「どぜう」はいいフォントがなかったから
マウスで手書き。
看板はテキスト入力。
そして出来上がったエクセル画のバーチャル額装版がこちら。
やっぱり提灯は筆文字ぽいのに限りますねぇ。
ダメもとで今度店に行くとき
リアル額装版を持っていこう。
もちろん予約して。
ちなみにこの隣に「イチゴー」という激安居酒屋がある。
名の通り昔はすべて150円だった。
長く続かないと思ったけど
多少値上げして頑張ってる模様。
1品200~300円台。
2軒目の〆でいいかも。
酩酊。
【後日談】エクセル画納品
そして2023年10月、いつものがらの額装をして(ダイソーですが)
ゲリラ納品に向かう。
この日は学生時代の友人との飲み会なので
予約しての入店。
今度は入ってすぐ右手の小上り。
老舗の風味が滲み出ている場所だ。
まずは久しぶりの馬刺し霜降り、2000円。
そしてどぜう柳川。
いろいろ頼んだけど、この辺りから写真の取り忘れ。
途中からは冷酒に突入。
そしてお会計の時に、帳場にエクセル画を持っていく。
エクセル画を持って写真撮影もOK。
口元隠れているけど、素敵な笑顔だ。
この店は広いので、飾ってもらっても見つけるには難しそうだ。
帳場のそばあたりだとわかりやすいけど。
どなたか見つけたら一報ください。
納品終わって、勘定済ませて帰ろうとしたら
おねえさんが駆け寄ってきて、
「こちらお礼にどうぞ」
と紙袋を渡してくれた。
家に帰って開けたら「〆張鶴」の4合瓶。
しかも純米吟醸じゃないですかぁ。
お店だと3000円以上するお酒だ。
やー、うれしいですねぇ。
エクセル画の生存確認かねて、またお邪魔します。
おつきあいありがとうございました。
【最後に】エクセル画ってどんなの?
「エクセル画」というと
エクセルのマス目に色を付けて描いていく
「ボクセルアート」、「ドットアート」を
イメージする人が多いですが
自分はエクセルに搭載されている「描画ツール」から
曲線や円、四角の基本図形やフリーハンドを使いながら
シートの上に線を描いて
それに色を乗せて積み上げて描く方法でやってます。
こんな感じです。
エクセル画に腰を入れて描き始めてから
もう10年以上たちますが
ペンタブはどうも扱いづらくて
ずーっとマウスを使て描いてます。
かなりの変態画法ですがおつきあいください。