今から7~8年前、
東京の銭湯組合が都内の
銭湯のお遍路スタンプラリーを
やっているのを知って
軽い気持ちで始めてみたら結構奥が深い。
ちょうどエクセル画を復活した頃だ。
先細りだけど終わらない銭湯お遍路の旅
当時は700軒強あった風呂が
2019年には500軒ほどに減少。
廃業したところも含めて
180軒ほど入湯したけどまだ1/3。
新規の銭湯は家から
どんどん遠ざかっていくから
完全制覇は遠い。
多摩、練馬地区はかなり押さえたけど
銭湯王国江戸川や大田区は未踏湯だらけだ。
料金は一律470円だけど
個人事業主がほとんどだから
風呂の設備、雰囲気はまちまちだ。
スーパー銭湯並みの
温泉+露天+サウナ+水風呂+炭酸泉+薬湯
のパーフェクト状態
のところもあれば、
湯1種類のみで
洗い場アイランドのシャワーはもちろん
鏡すらもなく
向かいの股間が丸見えの原始型
の風呂もある。
だいたいは休日の口開け時間の
15時くらいに行くけど
ほとんどはシルバー客だらけで若手はほとんどいない。
始めたころは遠征して
1日2軒の銭湯ハシゴもしたけど
なんだかバカみたいなんで
じっくり浸かってビール飲んで帰ることにしている。
昔から銭湯は駅前や団地の人が多い
便がいい地所で営業してたから
周りに商店街ができたりして
元々は賑やかなロケーションだったんだけど
団地や商店街の高齢化から廃業したりで
駅近風呂は敷地が広いもんだから
どんどんマンション化されていく。
唯一描いた銭湯、喜多の湯@清瀬
「喜多の湯」は清瀬駅から5分ほどの駅近湯で
この周りもマンションが多い。
サウナ、水風呂に炭酸泉か
シルキー湯が週替わりで入れる。
家から近いこともあって
月2~3回ほど行くフランチャイズ湯だ。
ここは大将が40代くらいの比較的若手で、
定期的にペンキ絵描き替えたり
手入れもしっかりしているから
廃業はないと思うけどなぁ。
こちら実際の喜多の湯。
エクセル画のスペック
2016年8月制作。
やっぱり瓦屋根は結構手間だった。
これも物件描きだした頃のものだから
線はフリーハンドでガタガタ。
今考えると、宮造りの屋根、
よくフリーハンドで描けたなぁ。
気力に満ちてないと挫折もんだな。
今回はにぎやかしに
ウチの車のフォレスターも追加。
あとは「まるます家」の店先の自転車を使い回し。
パーツ数941。
額装して持っていったら、
フロント向かいのケロリングッズ置いている
ど真ん中に飾ってもらってる。
後日大将から
「常連さんが『浮世絵みたいでいーねぇ』
って言ってましたよー」
とのこと。
全然そんなもんじゃないんですけどねぇー。
脱力。
なんと廃業のお知らせ
で、GW最後に久しぶりに行ったら
喜多の湯が2019/5/30で閉店のお知らせ。
すごーくショック。
風格ある造りで、
絵も納品して飾ってもらったのになぁ。
外観は数年前改装してたし
浴室も手入れがしっかりしてて
まだまだ行けそうだったのに。
大将いわく「中はガタガタなんですよー」。
外で写真撮ってたら、
婆様から「なんでやめんのかねぇ」と惜しむ声。
毒蝮もラジオ収録で来てたしねぇ。
どんどん銭湯が減ってくなぁ。
俺描いた店はまた閉店だよ。
合掌。