コロナ騒動以降、
大衆食堂「天将」は休業していたんですが
7月以降本格的に閉店したとの情報があります。
事実なら残念でたまりません。
「三龍亭」も2020年で閉店したらしいです。
コロナの影響、甚大だなぁ。
(2021年2月に現地確認したら「天将」は5月以降「休業」、
「三龍帝」は「廃業」でした。
コロナとは別に、駅前の激渋焼肉屋「十条苑」は
駅前再開発のあおりで店が消失してました😞。
以下はコロナ禍を食らう直前の2020年2月当時のレポートです。
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今回は東京北区の副都心、十条の
昼飲みはしご酒コースの紹介。
お店の営業時間に合わせて
無駄な時間が出ないよう香盤組んでます。
- 北区は赤羽だけじゃない
- 15時 もつ焼き 「碁ゑん」 (ごえん)or 中華 「三龍亭」
- 16時 大衆食堂 天将
- 17時 大衆酒場 斎藤
- 18時 焼肉 十条苑
- 開発のせめぎあい
- 十条苑おかあさんのゆるエクセル画
北区は赤羽だけじゃない
今回は、東京都北区の十条。
赤羽が北区の首都で
「昼(朝)飲みの聖地」なら、
その1つ都心寄り隣の十条は副都心。
池袋からも埼京線で2駅5分の便利な場所だ。
(ちなみに北区役所は王子)
以前、激渋食堂「天将」のブログを書いたけど
十条には朝から飲める店はさほど多くない。
今回は15時からスタートする
平日昼飲みの「十条はしご酒」コースの
ご案内だ。
発注次第だけど
飲み物2杯とつまみ1~2品で
1500べろ/店が目安でお店をセレクト。
15時 もつ焼き 「碁ゑん」 (ごえん)or 中華 「三龍亭」
1軒目は12時から営業している
もつ焼き屋「碁ゑん」(ごえん)だ。
町中華でビールをやる手もあるけど
この先複数軒回ることを考えると
ここは暖機運転気味にスタートで。
場所は十条銀座を途中左に曲がった
西通りのアーケードが切れた先にある。
予想に反しての小ぎれいな造り。
新しい店らしい。
1階はカウンターのみで10席ほど。
2階はテーブルらしい。
レモンサワーはこだわってるみたいで
シャリキンに生レモンと
塩をグラスの飲み口にまぶして供される。
小ぶりな串で150~200円/本で
チョイ高めだけど、上質肉なんだろうなぁ。
ビール+サワーともつ焼き3本、
煮込みで1500円ほど。
付き出しはなし。
不定休らしく土日も営業している。
町中華なら「碁ゑん」に向かう途中にある「三龍亭」(2020年廃業)。
餃子がとにかくうまい。
基本が5個だけど
何故か7個もメニューに載っている。
タンメンもお店のオススメになっていたけど
こっちはいまいち。
餃子がうまい店は
ほかのメニューがイケてない
ケースが多いと個人的に思ってるけど
ここもそのパターンか。
とにかく餃子とビールだけなら間違いない。
こちら木曜休み。
酒頼むとサービスの漬物が出てきて
餃子、サワー、タンメンで1500円ほど。
16時 大衆食堂 天将
(2020年5月から休業)
14:30からの中休があって
夜営業は16時でスタート。
ここは前回のブログでも書いたので
こちらご参照を。
初訪時は食べてなかったけど
おススメのマグロ刺身(600円)を発注。
見事な切り身だ。
俺1人では
これで腹いっぱいになってしまうけど
この時は連れがいたので
ついでに焼きそばも発注。
500円の割には
随分な小皿で供されてきて
こちらは残念。
割もの2杯とつまみで1人1500円也。
付き出しはなし。
こちらは火曜休み。
(「天将」は2020年7月頃に廃業したとの情報もありますのでご了承ください)
17時 大衆酒場 斎藤
正式名称は
「大衆酒場 斎藤」らしいけど、
一般的には「斎藤酒場」で通っている。
昭和3年創業だから今年92年目の老舗で
東京居酒屋のレジェンドの一角を占める。
十条駅西口出て
ロータリーをすぐ右手に曲がって
徒歩1本ほどの好立地だ。
営業開始は17時になっているけど
準備状況で
開店が30分くらいずれ込むこともある。
客は黙って待つしかない。
店内は年季の入った1枚板の大テーブルや
カウンターチックな席もあったりで
なんだかんだ30名くらい入れそうだ。
特別な名物メニューが
あるわけじゃないけど
店が「ホンモノの酒場」感に満ちている。
客層も一人飲みか、勤め帰りのスーツ系
サラリーマンが多い。
大声で泥酔する客はいなくて
みな和気あいあいと飲んでいる。
相撲がやってる時はTVは相撲中継。
でも、野球中継は流さないとのこと。
客同士が喧嘩になるかららしい。
野球と政治と宗教は
議論が始まったら収まらなくなるから
ニュースも基本流さないらしい。
ホールは女性店員3人で回しているから
ぎすぎすした感じはないけど
楽しく飲めるよう
お店のローカルルールがある。
店内撮影は「下向き」ならOK。
ほかの客が映る写真はNG。
厳しくチェックしているわけじゃないけど
バシバシ撮っていると注意される。
カメラは料理主体でよろしくです。
比較的名物が「カレーコロッケ」。
あとは刺身つまんで、ビールか割もので。
この時は一人1300円。
殻付きの落花生数個が付き出しで供される。
日曜休み。
素敵な店は
客も一緒に作っていくもんだと
よーくわかるお店です。
名酒場。
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その後エクセル画でも単体で描き上げています。
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18時 焼肉 十条苑
(駅前再開発でその後廃業)
4軒目になってくると
腹もいっぱいになってくるけど、
酒の勢いで
ここ十条では焼肉に流れることが多い。
最近の焼き肉屋は
炭火か無煙ロースターが主流で
煙モクモクで埋め込みじゃない
立体型ガスコンロで焼ける店は珍しい。
十条苑はそのトラディショナルスタイルの
焼き台が待ち構えている。
炭火のほうが旨いんだろうけど
酔ってくるとアトラクションとしての
「煙まみれで肉を焼く」
行為をしたくなるんだろうか。
そんな店を探してたら
偶然発見したのが十条苑。
西口ロータリーを抜けて
左に曲がってすぐ。
斎藤酒場からは徒歩3分ほど。
そう、ここは十条西口再開発で一掃が
予定されているブロックだ。
もう立ち退いたろうとあきらめ気味に
のぞきに行ったら「営業中」のサインだ。
梯子のような急こう配の階段登った2階で
70過ぎのおかあさんが
1人で切り盛りしている。
注文は紙に書いてお母さんに渡すシステムだ。
肉はほとんどが700~1000円くらいで
とにかく盛がイイ。
これは以前5部位を
1人前づつ頼んだときのものだけど、
結構な量だ。
味も風情も昭和トラディショナルな
スタイルだ。
予定調和で煙と油まみれにひたれる。
今回は2人だし
カルビ、ハラミ、ビール、
割もので1500円/人。
もちろん付き出しはない。
火曜が定休日。
帰り際におかあさんに
「このへん再開発になるけど、
いつまでやるんですか?」
と聞いたら
「お肉があるまで続けるよー」
とのこと。
相当在庫があるらしい。
この跡地には店舗・住居が入る
40階建てのタワマンが建設予定だけど
まさか、その建物に入るとも思えない。
工事は2019年開始予定だったらしいけど
まだ解体作業には入っていない。
ぎりぎりまで営業して欲しいし
また再訪したい。
開発のせめぎあい
駅に向かうと、
「西口再開発反対」の
メッセージボードの向かいで
40階建てマンション分譲の
営業マンがティッシュを配っている。
そして駅のロータリー真ん中の緑地には
「再開発推進」の北区の看板が。
あー、追い込まれてるなぁ。
十条苑おかあさんのゆるエクセル画
今回のお店全部回るには
月、水、金、土が可能。
土曜は混むかもねぇ。
東口の東十条に抜ける道沿いも
いろいろ飲み屋あるし
十条は奥深いねぇ。
最後にあやしげな記憶で描いた
十条苑のおかあさんのゆるエクセル画。
がんばってください。
4軒回って酩酊。