今回は東京・十条の
名酒場の「斎藤酒場」をエクセルで描いた話。
コロナ禍の十条どうなってる?
以前ゆるエクセル画で
「激渋酒場 -十条せんべろ飲み(東京北区)」
をブログに上げたのがちょうど1年前。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が
横浜港で船内感染で騒ぎになりだしていたけど
国内ではまだ「対岸の火事」ぐらいで
数ヶ月後には「緊急事態宣言」が発令されるとは
思ってもなかった頃だった。
十条の街は西口の再開発が始まって
駅前の素敵な風情の飲食店の廃業や移転が
ちらほら始まりつつあったけど、
十条銀座商店街のアーケードあたりは
いつもながらの活気にあふれていた。
でも、コロナ禍が進んでくると
アーケード街入り口近くの
昼から飲める食堂「天将」や
町中華「三龍亭」が相次いで休業や閉店。
俺にとっての十条のランドマークの
「斎藤酒場」がどうなったか
気になってしょうがなかった。
一度電話したら
平常時17時半開店だったのが
緊急事態宣言下では20時閉店になるから
16時の前倒しで営業してるとのこと。
(酒類提供は19時まで)
じゃぁ、夕方早めからやってるし
様子を見に行ってみよう。
密じゃない
このお店、
正式名称は「大衆酒場 斎藤」らしいけど
飲み業界では「斎藤酒場」で通っている。
昭和3年創業だから今年で93年。
もうすぐ100年酒場になる。
16時ちょい遅れで到着。
すでに暖簾が出ている。
コロナ対策で外気循環の扉チョイ開けに
入店時の「手・指の消毒」 と
「手首での体温測定」に
「(家族以外の)3名以上のグループNG」。
机にはアクリル板の仕切り板も設置済み
と徹底している。
店内はこんな感じ。
1名先客いただけでガラガラだ。
平常時は
「他のお客さんが映らないよう撮影は気を付けてください」
なのでいつもは手元の酒肴しか
撮影したことはなかったんだけど
誰もいないのでパチリ。
以前はホール係りのおばちゃんが
2~3人いたけど今は女将が1人で回している。
「ノー密」状態だな。
軽めに仕上げる
今回はお店の様子うかがいと
エクセル画用のネタ写真撮影目的だから
ビールとつまみ1品の軽めで仕上げる予定。
今日はしめ鯖がないみたいだからまぐろぶつで。
ビールを飲み干すぐらいに女将から
「このお酒、節分の朝に絞ったばっかりの縁起物のお酒だからよかったらどうぞ。」
と「甲子 立春朝絞り」のおススメ。
結局、このお酒も追加。
グラスも空になるくらいに
客もちらほらと増えてきたので撤収だ。
お会計して1500円ほど。
滞在40分位でイイ具合に酒も回ってきた。
エクセル画のスペック
大手を振って飲みに行けた時代を懐かしみつつ
老舗名店を描いてみた。
実際のお店はこちら。
2021年2月制作。
パーツ数874。
ここ最近ではかなりのパーツ数だけど
1000パーツには到達しなかった。
2階窓の目隠しや舗道のタイルとか
パーツ喰いアイテム満載だったけどなぁ。
気になる駅前巡回
「天将」のその後や街並みが気になったので
「斎藤酒場」から巡業に向かってみた。
ちなみにこの日は東十条からぶらぶら歩いてきたので
十条駅前はまだ見てなかった。
おお、まだ建物は残ってるし張り紙が出ている。
「(2020年)5月1日からしばらくの間休業いたします。」
とのこと。
廃業ではなく休業だ。
コロナ落ち着けば復活の可能性はあるな。
そしてもう一つの気になるスポット。
駅前雑居ビルにあった激渋焼き肉屋「十条苑」。
70過ぎと思しきおかあさんがワンオペしてた。
1年前来た時はこんな感じであったけど
今の駅前はこんな感じになってた。
がーん。
空が広くなったけどなんか残念だ。
雑居ビルはすべて撤去。
「十条苑」は廃業。
なんだか北関東か武蔵野線あたりの
辺境駅前のような干上がった風情だけど、
数年後には40階以上のタワマンが建つ予定だ。
コロナ以前に決まってた計画にせよ
時機を逸した感あるよなぁ。
テレワークの普及で
微妙な街だと以前ほどの人気はなさそうだしね。
そんな中で街の無機質化や無個性化が
どんどん進んでいくんだろうなぁ。
「斎藤酒場」の存続と「天将」の復活を
切に願わずにいられない。
酩酊。
おつきあいありがとうございました。