2022年10月14日(水)。
北海道ひとり旅12日目です。
いよいよ「首都札幌」ですが
何度か来ているので
遠回りして夕張経由で入ります。
「繁栄」と「衰退」の両極端の行程です。
今日も昼サウナありで
岩見沢の「メープルロッジ」で蒸されてから
札幌めざします。
ちなみに11日目はこちら。
夕張へ
今回の旅では
札幌向かうには遠回りになるので
夕張は当初スルーの予定だった。
炭鉱は全て無くなって
夕張線も廃線になったりの
いい話をあまり聞かない夕張。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は
今年はコロナで通常開催せず
オンラインで開催。
夏場は名産の「夕張メロン」、
冬はスキーがあるけど
この時期は何もなさそうだ。
人口は1万人を切って
7000人台まで落ち込んでいる。
この機会を逃したら
2度と行けないと思ったので行ってみることにした。
夕張には2時間半ほど。
途中から夕張川沿いを
国道452号線で南下していく。
途中で異様な景色が目に入ってきた。
鉄橋の残骸なのか
水面から見えてたり
木々は水枯れしている。
道路脇にはいくつかの記念碑がある。
「シューパロ湖」という
ロシアみたいな名前の人造湖と
ダム建設で水没した地域の学校や
集落の記念碑があった。
さぁ中心地に向かおう。
夕張に期待をするのは
「昭和臭」なんだけど
それっぽいのが見つかったので
寄ってみる。
夕張中心地に近い場所だ。
「幸福の黄色いハンカチ思い出広場」
高倉健主演の
昭和52年に公開された
映画『幸福の黄色いハンカチ』の
ラストシーンで
黄色いハンカチがはためく撮影場所が残っている。
でも入場料550円。
一瞬躊躇したけど予定はないし
そばの「石炭博物館」の入場券セットで1000円。
入ってみましょう。
いきなり映画のポスターと
木造の炭鉱住宅だ。
電柱も丸太だ。
昭和全開。
中に入ると映画関係展示と
来場者のメッセージカードが
大量に貼り付けられている。
これだけ集まると
情念というかちょっと怖い。
あとは山田洋次監督の
インタビュー映像と
撮影に使われた車の展示など。
それだけ。
外に出ると黄色いハンカチがはためいている。
この場所はそもそも
一度全部取り壊されたものを
30年前に作り直した観光施設とのこと。
だったらもう少し
街並みも作ればいいのに
結局1棟だけ。
これで550円はないなぁ。
次に向かおう。
「石炭博物館」
セットで割引購入した「石炭博物館」へ。
車で10分ほどだ。
通常では入場料720円。
大きな駐車場には
4台しか止まっていない。
「網走監獄」的な全盛時の展示を
期待していたけどパネルが主体。
2階の展示から
地下に降りる立て付けになっている。
地下に降りるエレベーターでは
「これから皆様を
地下1000mの採掘口にご案内します。
エレベーターは1分30秒かかります。」
とアナウンスがあって照明が暗くなる。
1分半かけて降りて行ったけど
実はそこは地下1階。
これ騙しだろ。
ジョークにも昇華されてない。
地下はマネキン使った
採掘現場の展示もあったけど
技術寄りの展示で響いてこない。
これも有料展示にしては
しょぼすぎるなぁ。
もっと炭鉱夫の生活とか見たかったのに。
この2つの有料観光施設は
展示方法や料金を
考えなおしたほうがいいと思います。
夕張の街並み
こんな有料展示よりも
無料で見れる街並みのほうが
刺さってくる。
まずは廃線になった「夕張駅」。
後ろには町の規模と
釣り合いがとれない大型ホテル。
裏手にスキー場があるからかなぁ。
誰もいない。
駅の右手には「ゆうばり屋台村」。
でも入っているのは2軒。
まだ営業前だった。
駅の反対側には
元歓楽街だったと思われる通りの看板。
この通りには
現役と思われる店は見当たらず
このような廃墟が並んでいます。
2枚目は完全に崩落している。
結構な頻度で廃墟が登場する。
これも駅近の多分廃墟と思われる病院。
この先にほぼ満車の駐車場を構えた
大きな建物があって
「イオンか?」
と思ったら市の大型病院だった。
ウチの実家でも
年寄りが朝から病院に集結してるし
ここでも事情は変わらないな。
夕張は有料観光施設より
現役の廃墟が迫力があるなぁ。
廃墟マニアの方は見応えあるので是非!
岩見沢「メープルロッジ」へ
もうすぐ昼だけど
朝から何も食べてないし飲食店の気配もない。
山越えて車で1時間弱の岩見沢に
飲食もできるサウナというか温泉がある。
ここもサウナ好きには人気の場所らしい。
行ってみよう。
山道の途中で雨が降り出してきた。
山を下りると
夕張とは違って田園風景。
リンゴなどの果樹園が多いらしいエリアに
「メープルロッジ」がある。
ひと山超えるとずいぶん雰囲気が違うもんだ。
上質な山小屋の雰囲気。
ここは地場食材を使った
レストランもあるホテルで
日帰り入浴(サウナ付き)もやっている。
入浴だけなら800円だけど
ランチタイムなら食事もつけて1300円。
これはアリだ。
結局カツカレーを発注。
肉も厚くてルーも濃厚。
これがセットメニューの
料理とは思えないクオリティ。
セット料金を上げれば
ほかの料理の選択肢もある。
12時台は満席で待ちが出るのもわかる。
今日のサウナその1「メープルロッジ」
↑このように内部は
全面的に丸太や木材を使っている。
風呂周りも同様だ。
ちなみに天然温泉。
サウナ(75℃):10分 x 3
水風呂(14℃):1分 x 3
休憩:10分 x 3
合計:3セット
サウナは露天風呂の一角の
離れのログハウスだ。
TV、BGM、サウナ時計なしだけど
セルフロウリュウがある。
現在コロナシフトで6名の定員制。
ロウリュウ用に75℃と
低めに設定しているためか
入っていても「やさしい」感じがする。
1セット10分は苦にならない心地よさだ。
ロウリュウしても強烈な熱波じゃなくて
じわじわとくる感じだ。
水風呂はサウナログハウス目の前の
露天エリアにあって
14℃とボードに書いているけど
体感的には17℃くらい。
足が痛くならない。
これまたやさしい。
この水風呂は温泉の源泉かけ流し。
内湯は大型の御影石と檜浴槽が2つ。
露天に岩風呂がもう一つの温泉だ。
14時頃は8席の洗い場は満席で
食後もあってか風呂は全体的に混んでいた。
でもサウナは、いても3人くらい。
まだ空いててよかった。
とにかく「やさしい」サウナに脱力。
あまりにものすばらしさに
後日エクセル画も描いてみた。
いよいよ札幌へ
今日の泊りは札幌。
この旅、有料高速道路は使ってなかったけど、
ナビの設定が間違ったのか結局高速乗車。
1時間弱で到着だ。
札幌の夜
久しぶりの大都会の夜。
外に出たら風も出て結構寒い。
でも今夜はススキノだ。がんばろう。
ジンギスカンの「味の羊ヶ丘」
すすきのの中心地にある
老舗ジンギスカン「味の羊ヶ丘」。
1階は椅子ごとに
七輪が置かれてるひとり焼き仕様。
肉は羊のモモと肩ロースの二択。
両方食べよう。
あとはビールとレモンサワー。
肉が出てきたら
ひたすら焼いて食って飲む。
厚切りだけどやわらかい肉だ。
タレもうまい。
とにかく回転が速い。
こっちもピッチ早く食べていく。
会計2800円。
ラーメン芳蘭
米食べてないしまだ食えるな。
歩いて5分ほどで
これまた老舗のラーメン屋がある。
ここは味噌ラーメン800円。
全く今風ではない
トラディショナルスタイル。
具はもやし、玉ねぎ、チャーシュー、
メンマにワカメ。
入った時は客はいなかったけど、
そのあと2組入店。
みんな味噌ラーメンたのんでる。
定番なんだろうなぁ。
〆パフェ
まだ20時。
普段なら宿で
ゴロゴロだけどここは札幌。
以前同僚から
「札幌の〆パフェが流行ってる」
と聞いたのを思い出して
探したら宿のそばにあった。
和菓子屋っぽい構えだ。
店名は
「パフェ、珈琲、酒、佐藤」。
酒も飲める。
パフェバーだな。
酒付きのセットもある。
でも周りは女子グループかカップル。
おっさんは俺だけだ。
カウンターに1人席が空いていたので
すぐ入れた。
酒はスコッチの
「ラフロイグ」をロックで。
「肴」は少量だけど5品出てきた。
パフェは
「塩キャラメルとピスタチオ」を選択。
パフェは子供と食べて以来の
10年ぶりくらいだ。
これ結構すごい量だ。
食べれるか不安。
でもそんなに甘くない。
下はムースとジュレだ。
上のアイス部分も塩も効いてて
甘くない。
美味いじゃないですか。
結局完食できた。
店外には寒くなってきたのに行列ができていた。
久しぶりの3軒はしごで満喫。
1日で同じ北海道の両極端を味わった日だった。
本日のサウナ2&宿「ニコーリフレ」
ここもまた北海道サウナの
「聖地」と言われている場所。
正式名称「ニコーカプセルホテルリフレ」。
今までは
「宿にサウナがついていた」
だけど今回は
「サウナに寝るところがついていた」になる。
カプセルはこんな感じ。
カプセルというより2段ベッド。
昨日の「白銀荘」と変わらない。
TVが各ブースにあって
消灯時間がないくらいだ。
明日はホテルでベッドで寝れるから
今日はこの宿でいこう。
サウナ(92℃):12分 x 1、10分 X 1
水風呂(16℃):1分 x 2
休憩:10分 x 2
合計:2セット
サウナはさすが専業店で
かなり広いけど
コロナシフトで定員20名。
今までの3倍強だ。
TV、サウナ時計、入室前の氷サービス、
室内の腰巻タオルが標準セット。
タオルは使い放題だ。
こういう気配りがうれしい。
ちょうど1セット目のサウナが
この日最後の
ロウリュウサービスだった。
ここのロウリュウは
熱くなった蒸気を室内全体と個別客に
熱波師がタオルでかけるサービスがある。
個別熱波は1人3回かけてもらうけど、
その時
「いっちにぃーサウナァ」
の掛け声が客から上がる。
儀式めいてるけど
イベントの一種だな。
熱波が前面だけじゃなく
壁に跳ね返って
後部からも押し寄せる。
汗が噴き出る。
芯から蒸されている。
通常10分以内で出るところだけど
入室5分くらいから始まったので結局12分滞在。
水風呂は16℃の表示。
10人は入れる広さだ。
さすがサウナ専業店。
「備長炭凛水風呂」とうたっている。
とても16℃と思えない冷たさだ。
1分入ってられなかったと思う。
でも椅子で休憩していると
また入りたくなってくる不思議な水風呂だ。
ここはビルの中のサウナだから
外気浴はできない。
浴室に5、6個置かれた椅子で
休憩になるけど
ゆったりした造りだからまったりできる。
風呂は初めて入る
「北海道初の水素風呂」と
ジャグジーに通常湯。
いずれも広い。
とにかく痒いところに
手が届いたサービス&造りで
サウナーの心を鷲掴みだ。
入浴後はお休処で
オロナミンCとイオンウォーター
セルフ割「オロポ」で脱力。
本日の走行距離
12日目は
吹上温泉→夕張→岩見沢→
札幌で213.2km。
山道が多かったから
ガソリン消費が多かったな。
↓の⑫のルート。
さて明日は小樽に向かいます。
ひきつづきよろしくです。
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13日目はこちら。