今回はいつものエクセル画の話ではありません。
数少ない宝物の「レコード」の断捨離を始めた話です。
- こだわりが無くなって断捨離に着手
- 捨てられる前に売ります
- レコード音源のデジタル化も終了
- まずはLPレコード500枚の出荷準備
- 出品準備で誤植盤発見
- メルカリかヤフオクか?
- 商品が売れてから(メルカリの場合)
- 結構大変なLPレコードの梱包
- 梱包が済んでから発送の仕方(メルカリの場合)
- 最後に取引評価
- 3000円のレコードの粗利は?
- LPレコード出品終了
こだわりが無くなって断捨離に着手
実は今年還暦を迎えます。
そんなの前から分かっていたことだけど、
4月に入ってから急に
今までだわっていたことや好きだったことがどうでもよく思い始めた。
昼飲み、はしご酒、銭湯、サウナ、
そしてエクセル画とブログなど。。。
以前のように、
「楽しい」「気持ちいい」
と感じなくなって、すべて「義務」的に感じるようになってきた。
そしてついにレコードやCDも
「もう持ってなくてもいいんじゃないか?」
と。
「こだわり」というものが「どうでもいい」もの
になったのが59歳の春なのでした。
捨てられる前に売ります
第一弾は宝物と思っていたレコード。
レコードは小学校卒業くらいから
親からのプレゼントや小遣いでビートルズを買いだしたのが始まり。
大学時代からは輸入盤がメインになって、
社会人になった頃には、普及しだしたCDに購入対象が移ったものの
金遣いの結構なウェイトを音楽関係に投入していた。
ここ数年は新しいアーティストや曲には関心がなくなったし
昔の曲もサブスクで聴けるから、「モノ」として買う機会は激減。
リアルの物量はこれ以上増えないけど
それでもレコードは500枚、CDは1000枚以上のストック。
ロック、R&B、ジャズ、フュージョンのほぼ洋楽。
専用の保管棚も結構なスペースを取っている。
カミさんは昔から
「早く処分してほしい」
とターゲットになっているモノたちだ。
「これは今までの人生の縮図。死ぬまでで処分しない宝物」
だから、今まで「いつか何とかするから」と
うやむやにして保有していた。
息子には
「俺が死んだら、中古屋に売ったり寄付してもいいけど
絶対に捨てないでくれ」
と頼んでおいたけど、
たぶん覚えていないか面倒くさくなって
捨てられてしまうのが関の山だ。
カミさんなら間違いなく捨ててしまうだろう。
だったら欲しがる人に売った方がいいんじゃないかと開眼し
断捨離放出を決めた次第だ。
レコード音源のデジタル化も終了
とはいえ、ただ手放すんじゃなくて持っていた証も欲しいところ。
実は5年前にデジタル音源化用のUSBメモリー付きプレーヤーを買って
粛々とレコードのデジタル化に着手。
全曲デジタル化してPCで聴けるように準備も万端だ。
これでレコード断捨離にも踏ん切りがついた。
出荷前の傷チェックの役割が終われば
このプレーヤーも断捨離対象かなぁ。
まずはLPレコード500枚の出荷準備
レコード処分は中古業者に持ち込むと
二束三文で買いたたかれるとの話もあるので
まずは自力でネット出品することにした。
そのためには出品情報の準備が必要。
商品コピーはAmazonやネット情報から引っ張ってくるとして
現物の写真は自分で用意しないといけない。
まずは1セット撮ってみる。
①ジャケ正面、②ジャケ見開き、③ジャケ裏面、
④ライナーノート表面、⑤ライナーノート裏、
⑥レコードA面、⑦レコードB面
ざっとこのぐらいになる。
見開きじゃなかったりライナーノートがない場合は4点ほどで済むけど
2枚組とかライナーノートが複数ページの場合は写真は増加。
フリマサイトは写真10枚がアップ上限なので、
これ以上は撮影不要だけど、1セット平均で6枚ほどの撮影になる。
これがだいたい3~4分。
これを500セットするのは気が遠くなるけど
1日20セットだと1時間程の撮影。
これを25日、約ひと月で終了すると思えばなんとかなる。
結局3週間ほどで写真撮影終了。
それから同じような商品の相場を見て、
商品説明コピーはネットの商品情報や手入力して
アルバム1枚の出品ができる。
これは1日15セットくらい用意して出品準備完了。
出来上がりの商品ページはこんな感じになります。
https://jp.mercari.com/item/m38221319479
出品準備で誤植盤発見
500枚全部とそのあとシングルレコード30枚ほどを撮影していたら
レア盤というか誤植盤を発見。
まずは故プリンスが結成したバンド、
「タイム」のリーダーだったモーリス・デイが1987年にリリースした
『デイドリーミング』。
当時輸入盤で買ったものだったけど、撮影していたら
レコードの両面、どちらも「2」=B面のラベル。
さすがに音は両面違ったものが入っていたけど、
曲と名前が結びつかない。
唯一覚えていた曲があったので
そっちが入っているのがA面と判断するしかないレアものだ。
こちらは日本版シングルの誤植モノ。
上はイーグルスが1977年に発表した『ニュー・キッド・イン・タウン』の
表ジャケの英語タイトル。
"New"が"Kew"
になっている。
当時中坊だった自分でも気づいていた。
もう1枚はエリック・クラプトン(正式にはデレク&ドミノス)の
1976年に日本で再発売されたシングル『いとしのレイラ』。
これは裏ジャケの英語表記が
"MIDNIGHT"が"MIDNIQHT"。
たまたま気付いたのがこの3枚だけどまだありそうだなぁ。
メルカリかヤフオクか?
ネット販売するなら大まかに
①フリマアプリ
②ネットオークション
の2つになる。
フリマは値段は出品者=自分が決める固定値販売。
ただし個別の値引き交渉も来るし、
送料は出品者負担じゃないと売れにくそうな雰囲気なので、
あらかじめ高めの値段設定にしておく。
オークションは購入者が入札しながら値段を釣り上げていくスタイル。
販売価格が最後まで分からないので、送料は購入者負担のものがほとんど。
最初の値付けは自分で設定(安め)しておく。
①②とも落札されればサービス側に出品手数料を1割ほど払うことになる。
(落札者がいなければ無料)
フリマはメルカリがユーザー数、購入意欲が圧倒的に高い。
こっちは週に4~5枚ほど売れていく。
2枚以上のセット割引もしているので、思ったほど値引きネゴも来ない。
類似サービスのPayPayフリマは、出品手数料はメルカリの半分の5%だけど
そもそものユーザーが少ない。
まるで田舎のシャッター通り商店街にお店を出したような感じで
「いいね」もほぼつかない。
もちろん売れない。
オークションはヤフオクが圧倒的にユーザー数が多い。
ただレア度が低い商品は入札が入らないし、入っても応札がないので
一番安い値段の落札になるケースが多い。
自分は古いレコードはあるけどコレクターではないので
レアアイテムは少ないから当初出品価格の1,000円で数枚売れた程度だ。
もしかしたら↑の誤植モノはメルカリよりヤフオクの方が売れるかもしれない。
結果、現状ではメルカリで出品するのが一番売れるっていうことになっている。
ただ双方いえるのはシステム利用料と(負担する場合は)送料と
梱包を考えると安すぎる値段で出すと実入りが少ないからご注意を。
商品が売れてから(メルカリの場合)
ここではメルカリで商品が売れたら発送までの手順を下記で進める。
①アプリにプッシュでお知らせが届く
②開くと「発送をお願いします」との案内
③購入者への挨拶。「挨拶」を押すと定型文が出てくるのでそれでOK
そして商品の梱包に進むことになる。
結構大変なLPレコードの梱包
購入が決まったら梱包ステージ。
LPレコードは最小でも30cm x 30cmの梱包容器が必要になる。
頑丈丁寧にするならこのサイズ以上の段ボール箱に入れたほうがいいけど
ピッタリの箱なかなか見つからないし、専用の箱は高い。
箱にすると送料も跳ね上がる。
自分はぷちぷちエアマットに防水用ビニールに入れての梱包にしている。
①まずはエアマット。
防水性や梱包の手間を考えるとシート状のものではなく、
底辺が閉じている「袋」タイプでレコードが入るように
縦横両辺が各々30cm以上あった方がいい。
これがあれば、LPサイズレコードがすっぽり入る。
しかし、これが滅多に見つからない。
その場合は最長辺が30㎝以上あるものを準備。
こちらはダイソーで35㎝x 26cm が4枚で100円。
②このままだとレコードが入らないので
最長辺の1つをハサミでカットしたものを2袋準備する。
③レコードをこの袋で左右から包む。
④左右からぴったりと挟み込んで、継ぎ目部分をテープで接着。
⑤配送用(防水用)にA3ビニール袋を用意。こちらはセリアで5枚100円。
⑥ぷちぷち梱包したものをこの袋に封入。
密着できていない部分にガムテープを貼付。
これで完成。
1セット梱包で材料費は50~100円くらい。
シングルレコードの場合は厚紙ジャケットがついていないので
段ボールを切ってレコードを囲って袋に入れたほうが無難です。
ちなみにメルカリ、ヤフオクでは自分の住所や口座情報、
発送手段を登録しておけば、匿名で相手に荷物の送付が可能。
送付先の情報も配送員が専用リーダーでしか読み込めない
QRコードの情報になるので双方匿名での発送ができるようになっている。
購入者も匿名配送を希望する人が多いので、あらかじめアプリに自分の情報を登録していた方がのち落ちスムーズになる。
そして匿名でのLPレコードの送料は
「らくらくメルカリ便 宅急便80サイズ」
になるので850円。
こればかりはどうしようもない。
これより安い方法あったら教えてください。
梱包が済んでから発送の仕方(メルカリの場合)
梱包したものと、メルカリアプリが入ったスマホを持って
ヤマトかコンビニに持ち込んで発送手続き終了。
レコードや割れ物は扱いが雑そうなコンビニ(個人の感想です)より
ヤマトや郵便局の方が丁寧そうなので、専門業者に持ち込むことにする。
ヤマト営業所の場合
ここではヤマト運輸での匿名発送の手順で説明。
匿名発送するには事前にアプリに自分の住所、氏名、電話番号が必要になるのであらかじめ入力しておく。
④アプリで「商品サイズと発送場所を選択」を押す。
⑤CDや本の場合はA4サイズの袋に入るのであれば、ネコポス(210円)でOK
レコードの場合は宅急便「60-160」サイズを選ぶ。
⑥発送場所を「ヤマト運輸営業所」を選択。
⑦ヤマトに着いたらアプリで「発送用QRコード」を表示させる
⑧ヤマトには「ネコピット」という端末があるので、「2次元コードから作成」を選択
⑨するとプリンタから発送用伝票が出力されてくる
伝票と商品をカウンターに渡して手続き終了。
送料は購入金額から引き落とされるので
受付での支払いも不要という超スマートな手続きになっている。
時代は進んでいる。
コンビニの場合
【セブンイレブン】
バーコードを準備して商品をレジに渡す。出てきたレシートを発送伝票入れ袋にセットして商品を渡す。
【ファミリーマート】
プリンタ複合機でアプリのバーコードをかざして自分で発送伝票を出力したものをレジに渡す。発送伝票入れ袋に自分でセットして商品を渡す。
という手順になる。
個人的にはレジでワンストップでできるセブンの方がスムーズな感じ。
いずれにせよレジが混んでいる時は、プレッシャーがかかるのが難点だ。
最後に取引評価
相手に商品が届くと、取引評価が待っている。
この取引が「良かった」「悪かった」の2択で評価が下される。
通常は商品発送から2-3日で先方の評価が来る。
評価後にアプリで「評価してください」の通知が来るので、こちらも購入者を評価する。
↑のようなお礼コメントを残して(残さなくてもいいけど)、取引評価を完了。
対応が悪く「悪い」評価が付くと、今後の商いにも影響が出るので、
無礼な対応、コメントは避けるに越したことはない。
評価が終わってようやくアプリに売上金が入金となる。
3000円のレコードの粗利は?
出品してから梱包、発送、評価というステージを経てやっと売上金をゲット。
では3000円のレコードがメルカリで売れたらいくらの利益か。
売値3000円ーメルカリ手数料10%300円ー送料850円ー梱包材100円=1750円。
半分近くが溶けます。
それでも捨てられるより十分ありがたい。
売上増えてくるとやめられなくなってくる境地。
今や出品が日課と今日この頃です。
LPレコード出品終了
こうやってLPレコード500枚とシングルレコード30枚の出品が終了。
https://jp.mercari.com/user/profile/602055635
現在CD1000枚中、半分くらいが出品済み。
CDはレア度が低い点と送料が安い分、売値もやすくなりそうだなぁ、
と思ってたら、程度によるけど1枚1000円くらいでコンスタントに売れていく。
ちなみにCDの利益は
売値1000円ーメルカリ手数料10%100円ー送料210円ー梱包材40円=650円。
完全出品までは先は遠い。
売れ残ったものはヤフオクかなぁ。
おつきあいありがとうございました。