今回は久しぶりの映画物で
任侠時代の高倉健をエクセルで描いた話。
【はじめに】エクセル画ってどんなの?
「エクセル画」というと
エクセルのマス目に色を付けて描いていく
「ボクセルアート」、「ドットアート」を
イメージする人が多いですが
自分はエクセルに搭載されている「描画ツール」から
曲線や円、四角の基本図形やフリーハンドを使いながら
シートの上に線を描いて
それに色を乗せて積み上げて描く方法でやってます。
こんな感じです。
エクセル画に腰を入れて描き始めてから
もう10年以上たちますが
ペンタブはどうも扱いづらくて
ずーっとマウスを使て描いてます。
かなりの変態画法ですがおつきあいください。
昭和大スター登場
今回は昭和の大映画スター、
「健さん」こと高倉健が登場。
10月にぎっくり腰をやってから
酒場や食堂の細かくてパーツが多い大作は
なかなか気力体力が自信がなくて
なかなか手を付けられない。
ヒトものなら描けそうだと思ったけど
描きたい人が出てこない。
そんな時に夢で何故か「健さん」が出てきた。
しかも『居酒屋兆治』や
『鉄道員』の頃じゃなくて
ほとんどストーリーは覚えていない
彫り物が見事な任侠映画時代の健さんだ。
昭和の男
健さんが映画スターになったのは
昭和40年代の唐獅子牡丹の
彫り物をまとった主人公の『昭和残侠伝』と
刑務所が舞台の『網走番外地』の
一連の任侠・やくざシリーズだ。
昭和50年頃まで専属契約だった東映では
ほぼこの路線で
このままだと
「やくざしかできなくなる」
と危惧からフリーに転身。
しかし、この任侠時代から連なる
無口・寡黙
筋を通す
ストイック
義理・人情に篤い
幸薄い
といったイメージがその後もついて回る。
独立後は映画賞の常連にもなるし
ハリウッド映画の
『ブラック・レイン』(1989)にも準主演したりで
日本を代表する俳優にもなったけど
任侠時代のイメージの延長線で
「(昭和の)無口で不器用な男」
のシンボルみたいな存在だった。
ちなみに『ゴルゴ13』のデューク東郷は
健さんがモデルになってるらしく
1973年の実写版映画にも健さんが主演で出ている。
エクセル画のスペック
2021年12月制作。
シーン的には着流しの上半身を脱いで
彫り物を出してのクライマックスの決闘シーン。
パーツ数422。
やっぱり腕の牡丹部分が時間がかかった。
ついでにこちらはロースペックの
旧PCでできたNewドット版。
エクセル画ざっくり作画過程
そして今回も出来上がるまでの途中経過を
紹介していきます。
初日
いろいろ考えたけど
しばらく人物系を描いていきます。
やはり建物系は気力が続くかまだ自信がない。
なんだか『巨人の星』の星一徹ぽいなぁ。
2日目
結構大変なパーツが待ち構えてます。
見ようによっては土木作業員の星一徹。
3日目
4日目
ついに難関パートに突入。
派手な牡丹の図柄だ。
最後まで描き上げたかったけど今日はここで挫折。
エクセル画バーチャル額装版
最後に日本刀持たせて
背景を入れて完成。
こちらバーチャル額装版。
いつかは健さんの『ゴルゴ13』も描いてみたいなぁ。
おつきあいありがとうございました。