どかれふのExcel画廊

表計算ソフト、エクセルで描いた画をだらだら放出中。マウスで描いてまうす。

【番外】私的東京灼熱酒場5選

灼熱酒場 エアコン無し

東京には数多くの酒場があるけれど、よく行く店や、滅多に行かないけれど味わい深い「冷房無し酒場」を、私的にセレクトしてみた。

今回のセレクション

40℃近い連日の猛暑。いつの間にか秋の存在感が薄くなり、「春夏冬」の三季になったようなこの気候。
事実、5月~10月は真夏日だらけで、半年は夏のような熱帯国状態だ。

今回はそんな猛暑づくしの中、店内も「灼熱」であろう「冷房が無い=エアコンが無い」酒場(店外や半露天の酒場は除外して、屋根と壁がある店)をピックアップ。
最近できた店では考えられない、老舗ならではのスタイルで営業を続ける名酒場・私的5選をご紹介。
この夏の「がまん飲み」のお供にでもしていただければと思う。
ちなみにこの5選は、過去の「せんべろウォーク」などでも紹介している重複案件なのであしからず。

なお、灼熱度は「★三段階評価」としたが、★ひとつでもかなり暑い。
とはいっても真夏に行っているわけではないので、あくまでも「暑そうだな」という個人的妄想である。

「よりみち」@東十条★

よりみち 東十条 せんべろ 激渋 コの字 居酒屋

間口が広く風通しがよさそうな「よりみち」

赤羽や十条が「せんべろ」「昼飲み」で脚光を浴びている中、いま一つ存在感が薄いのが東十条。
しかし、ここも駅前にはよさげな酒場が結構埋まっている。
そんな駅前から赤羽方面に徒歩10分ほど行った住宅地に出現するのが、「よりみち」

店先の庇には「君萬代」と大きく書かれているが、これは店で扱っている取手の酒蔵の銘柄で、屋号はその下に控えめに置かれている。
外観・店内ともに燻されつくした風情ある酒場で、10人ほど座れるコの字カウンターのみのお店。

今の女将が先代から受け継いだ店とのことで、店内もエアコンが無い当時のまま(のはず)で営業しているようだ。

壁掛け扇風機 よりみち 灼熱 居酒屋 灼熱酒場

壁掛け扇風機がスタンバイ

店内には壁設置の扇風機が4台ほどあるだけである。

ビールも冷蔵庫ではなく、氷が入ったどぶ漬け用発泡スチロールから自分でピックアップするセルフ方式。
もしかしたら団扇もあったかもしれないが、これももちろんセルフ扇ぎである。

コの字内には煮焼き用の火もあるが、調理済みのツマミが多いため、カウンター客への熱波直撃リスクは比較的低いと思われる。

よりみち 見取り図 東十条 居酒屋

うろ覚えで描いたエクセル店内見取り図

ここには初夏しか行ったことがないので、扇風機が稼働している姿は見ていないが、入り口も窓も全開だった。
お店の営業も17時からで入り口や窓は東向きがメインなので、日光を直撃することはない。

ビールで体を冷やせばなんとかなりそうなので、灼熱度は★ひとつ。

過去の訪問レポはこちら参照されたし。

「菊屋」@向島★

菊屋 せんべろ 灼熱酒場 食堂 激渋

営業感がかなり希薄な「菊屋」。この時は休憩中だった

2軒目はスカイツリーの麓にある激渋食堂「菊屋」
隣にタクシーの営業所があり、夜勤明けのドライバー向けに深夜2時から昼の12時まで営業するという「リアル深夜食堂」。
日によっては15~18時くらいに店を開けることもあるらしい。

菊屋 せんべろ 灼熱酒場 食堂 激渋

台風の影響?で壊れたままの看板

看板も壊れ、暖簾もボロボロでかなり入りにくい外観。
食堂というより飲み屋的な使われ方がメインになっているらしい。
70過ぎの話好き大将が、一人で厨房もホールもこなすワンオペスタイルで、この店も先代から引き継いだ老舗とのこと。

菊屋 せんべろ 灼熱酒場 食堂 激渋

メニューは無いのでここから発注物をセレクト

今は値段が上がったかもしれないが、カレーライスが300円の激安メニューも提供している。
なぜか「カレールー」は400円になっているが、大将曰く
「つまみ用だから量が多いんだよ」
とのこと。

麻婆豆腐は600円とカレーライスの2倍の値段になっているが、大将のイチ推しメニュー。

常連曰く
「市販のレトルトで作ってるからうめえよ」

大将も客もさばさばした居心地のいい酒場、というか食堂だ。

訪問したのは数年前の9月だったが、入り口付近には「しまうのが面倒」との理由で、対流型石油ストーブが置きっぱなしになっていた。
そしてもちろんエアコンらしきものも見当たらない。扇風機もなかったような気もしたが、暑さはそれほど感じなかった。
新聞や雑誌、漫画が雑然と放置されていて、もしかしたら団扇もあったかもしれない。

菊屋 せんべろ 灼熱酒場 食堂 激渋 冷蔵庫

「棚」として活用している氷冷冷蔵庫

店内には昔ながらの「氷冷型木製冷蔵庫」も設置されていたが、これは常連客のボトル棚で使っているとのことで、冷気も熱気も発生させていない。
厨房はホールとは別に奥にあるので、キッチンの熱気も客席までは伝わってこないため、灼熱度は★ひとつ。

飲酒時間と営業時間がなかなかマッチしない難易度高めの物件だが、大将のぶっちゃけトークを肴に汗をかきながら飲むのも一興だ。

過去の訪問レポはこちら参照されたし。

「下総屋食堂」@両国★★

下総屋食堂、両国、食堂、せんべろ、灼熱酒場、激渋

7月猛暑日に入り口全開=冷房期待できないサイン

3軒目は「相撲の聖地=両国」にある「下総屋食堂」
両国国技館と安田庭園に挟まれたブロックで、壁の屋号の文字も欠落しながらも営業している老舗。
昭和7年(1932年)創業で、戦後は食糧難対策で制定された「東京都指定民生食堂」の数少ない生存物件だ。
一時は休業していたとのことだが、今は朝から営業を復活させている。

訪問したのは自民党が大敗した参院選があった週の平日。朝から35度近い猛暑日。
朝10時の段階で、入り口の引き戸2枚が全開状態。この時点でエアコンの稼働は期待できない。

下総屋食堂、両国、食堂、せんべろ、灼熱酒場、激渋

暑さのためかひたすら座り続ける女将

案の定、エアコンらしきものは見当たらない。店内の窓も全開。
ホールには高齢の女将がテーブルに座って発注方法をガイドしていて、奥の厨房には息子と思しき店員が調理と料理提供を担当している。

下総屋食堂、

棚のできあいの小鉢から好きなものをセレクト。奥が厨房

厨房内の窓も全開なので、そこも冷房は無さそうな灼熱空間。そのためか、メニューは夜に仕込めそうな煮物主体の小鉢と焼き魚くらいしかない。
4対3画角のブラウン管TVも健在で、全てが現役昭和歴史遺産状態。

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扇風機1台のみが稼働。TVはブラウン管

厨房は離れているため、その熱気は遮断されているが、入り口が真南に向いているため、入り口近くには陽光も降り注いでくる。
そして全開の入り口からは熱風が遠慮なく吹き込んでくる。扇風機1台に自助努力用の団扇が用意されている。

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早く飲まないとビールも汗をかく

ビールを注いだグラスにはすぐに水滴がまとわりつく猛暑状態も可視化できる状態。
ここは灼熱度は★★ふたつとしておこう。

過去の訪問レポはこちら参照されたし。

 

「立飲スタンド三楽」@田端★★

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狭い入り口からの通風に期待

4軒目は山手線内でも「実は降りたことない駅トップクラス」と思しき田端にある「立飲スタンド三楽」
関東台地の縁、山手線外側にある小さい商店街入り口付近にある。
部分的にシャッターが閉じていたり、すだれがかかっていたりして店内の様子がわかりにくく、入りにくい。
そもそも営業しているのか不安になる建付けだ。

ここは巨大コの字カウンターのみの立ち飲み酒場

スタンド三楽、田端、激渋、せんべろ、灼熱酒場

安すぎて大丈夫か?のお品書き

 

メニューも黒板にチョークで擦り切れた文字で書かれているのみで、なかなかわかりにくい。
しかし、とにかく安い。夕方の口開けは女将ワンオペで、調理も飲み物提供もこなしている。
おでんも出していて、つまみも都度加熱ものを女将が黙々と調理している。

スタンド三楽、田端、激渋、せんべろ、灼熱酒場

これで250円。大丈夫か?

 

とんかつで出せそうなロース肉を塩麴で漬けて鉄板で焼いたのが250円。
これも注文の都度焼くので、夏は大変だと思う。

訪問したのはまだ寒さ残る3月だったせいか、壁掛け型扇風機がほこり防止用ビニールをかぶせて待機状態だった。
広い店内の割には、扇風機も4台くらいしか見当たらなかった。

スタンド三楽、田端、激渋、せんべろ、灼熱酒場

猛暑に備えて休憩中の壁掛け扇風機

 

客席とカウンター内調理場が一体化しているので、立ち位置によっては熱気直撃のホットスポットになる可能性がある。
店内の窓は入り口にあるのみで、一間分の引き戸を全開にしても、外気流入はあまり期待できない。
実際、真夏には行ったことがないので、妄想灼熱度は★★ふたつ。

暑かろうが、ここは「コの字立飲み酒場」としてはトップランクのお店なので、おでんでもつまみながら猛暑飲みを味わってみたい。

過去の訪問レポはこちら参照されたし。

 

「おかとく」@本所吾妻橋★★★

おかとく もんじゃ 本所 猛暑酒場 激渋 せんべろ

夏は入り口全開しそうな風情

最後になる灼熱酒場は、『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵が闊歩したであろう、本所に構えるもんじゃ焼き「おかとく」
浅草からは吾妻橋を東側に渡って徒歩15分ほど。最寄りの本所吾妻橋からも徒歩10分の住宅や町工場が密集するエリアにある。

訪問したのはまだ寒さが残る4月初旬。もちろんエアコンは見当たらない。
庇には「氷」と大きく書かれているものの屋号も書かれていないので、ちょっと見は「米屋」に見えてしまう。
場所柄、子供も多いようで、駄菓子屋的にも重宝されているのだろう。

おかとく もんじゃ 本所 猛暑酒場 激渋 せんべろ

右奥が厨房で女将は具材を仕込み中。かき氷もある。しかし、安い。

こちらも高齢の女将のワンオペスタイル。
客席からも見える厨房では、女将がもんじゃの具材を準備している。
値段も「もんじゃ400円」とワンコイン以下で、最高値でも600円しない良心的価格。

おかとく もんじゃ 本所 猛暑酒場 激渋 せんべろ

「おやつ」的なプライシング

 

酒類もビールやハイボールも置いているので、昼飲みにも重宝する営業体制だ。

各テーブルには鉄板が標準装備されている。ということは、焼くのは「セルフ方式」ということになる。
この時は、ネギ1本分あろうかという量のネギ焼きともんじゃ。鉄板に火を入れてもらって具材が届くのを待つことになる。

おかとく もんじゃ 本所 猛暑酒場 激渋 せんべろ

夏場のセルフ焼はチャレンジ案件

 

夏場は窓全開に扇風機が出てくるかもしれないが、目の前の鉄板熱気は避けようがない。
よって妄想灼熱度は★★★みっつ。

お店では通年でかき氷も出しているようなので、その際は合わせ技のオーダーも活用すべきだろう。

過去の訪問レポはこちら参照されたし。

 

まとめ

今回は冷房無しの「灼熱酒場」5選で、結果的に東京の北側、東側のお店ばかりになってしまった。
もちろんコロナも乗り越えた老舗ばかりである。しかも全てせんべろ可能な店ばかり。
夏を避ければ暑さと向き合わずに、名店の風情を味わいながらおいしく酒も飲める。
しかしせっかくなので、10月までは猛暑日も続くようだ。暑気浴び飲みもぜひ堪能してほしい。
もしかしたらこの暑さでエアコン入れたり、夏季休業している可能性もなくはないので、あらかじめお含みおきを。

最後に、「よりみち」をエクセル画で。

エクセル画 よりみち 東十条 激渋酒場 イラスト 灼熱酒場

マウスで描いたエクセル画

おつきあい、ありがとうございました。

 

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