
徒歩で移動しながら飲酒巡業する「せんべろウォーク」。
今回は2泊3日の下関~北九州の遠征企画の2日目の後篇で、小倉から「角打ちのメッカ戸畑」に初上陸。
午後だけで8軒巡業するべろべろ行程。
- 15:30 7杯目「藤高酒店」
- 16:10 8杯目「はらぐち酒店」
- 16:45 9杯目「さかもとや」
- 17:40 10杯目「山口酒店」
- 18:10 11杯目「マスヤ酒店」
- 19:10 12杯目「かどまん」
- 19:50 13杯目「酒房 武蔵」
- 20:30 14杯目「資さんうどん魚町店」
- この日後半のまとめ
15:30 7杯目「藤高酒店」

下関〜北九州遠征の2日目、7軒目(というか7杯目)は、小倉から電車で3駅の戸畑へ移動。
戸畑は初上陸の地で、若戸大橋や日本製鉄関連の工場が立ち並ぶ、労働者の街だ。
小倉と違って、飲食店が密集している繁華街というよりは、至るところに優良角打ちが埋設されている穴場スポット。
戸畑での1軒目は「藤高酒店」。駅北口から10分ほど歩いた住宅地に構える、老舗臭が滲み出ている角打ちだ。営業は15時開始。
こちらも『マツコの知らない世界』の角打ち特集で紹介された一軒。
ここまで来て入れなかったら、きっと悔やまれただろう。

店内は、15人ほどは収容できそうな巨大なコの字カウンター装備の基本立飲みスタイル酒場だ。
女将一人で切り盛りする店内には、先客が4、5人、黙々と飲っている。

まずは大瓶でスタート。アテは大根おでんと、乾き物はかっぱえびせん。
九州の酒場は季節問わず、おでんを置いているところが多いなぁ。

「テレビで紹介されていたから、混んでて入れないかと思いましたよ」と女将に話しかけると、
「そんな変わらんとね。テレビなんか見とらんよね」との返事。
焼酎をキメている常連の先輩に倣って、こちらも一杯いきたかったが、戸畑にはまだ宿題案件が多数控えている。
ここはビールで〆ておく。
一人460円の仕上がり。
小倉駅からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/Sj9qD4kSa7uWX4Tb6
電車代は270円。
戸畑駅からの徒歩部分は10分で700m。
16:10 8杯目「はらぐち酒店」

この日の8軒目(というか8杯目)は、引き続き戸畑での徘徊。
線路をまたいで南側にある「はらぐち酒店」へ潜入する。
大通りに面した、やたらと間口の広い3階建ての物件で、右手が小売部門、左手の狭い入り口が立ち飲みコーナーという分割型の角打ちだ。

ガイド曰く、「(昔は美人だったであろう)ツインおかみの、客をいじる毒舌トークがアテになる店」とのこと。しかしこの日は平日16時、店内は8割がたの入りで、注文を捌くのに忙しく、おかみ達も酔客の相手をする暇はなさそうだ。

ここでは秋田の「まんさく」をコップでオーダー(400円)。この日、初の日本酒だ。
さすが酒屋だけあって全国の地酒を扱っており、ラインアップも豊富だ。

この頃から、つまみの写真も撮っておらず、何を頼んだか全く記憶が飛んでいる。
そろそろ酩酊モードに突入。

戸畑ではまだ数軒巡業先が残っているため、ここでも一杯だけにして次へ向かうことにした。
一人850円の仕上がり。もしかしたら二杯飲んだかもしれないな。
「藤高酒店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/Qh4meCKmHaZdFcAC6
徒歩7分で450m。
16:45 9杯目「さかもとや」

続いての9軒目(というか9杯目……いや、10杯目かもしれない)は、引き続き戸畑を徘徊して「さかもとや」という角打ちへ。
この頃にはすでに酒が回ってきていて、どうやって移動したのかも記憶があやふや。でも、たぶん歩いて移動したはず。
そして、踏破予定の店がまだあるので、移動テンポもどんどん上がっていく。
ここも小売部門と飲食部門は分割されている構造で、横に角打ち専用の入り口があり、「角打ち」の看板が出ている。
カウンターのみの店内で、5人も入れば満員になるくらいのスペース。

前の店では日本酒を飲んだので、ここでは生ビールを注文。
北九州の角打ちは生ビールを提供している店が多いので、なんだかうれしい。
まだ18時前だし、戸畑ではもう数軒回れそうなので、ここも生ビール1杯だけで次へ移動する。
よく考えると、まともな食事をとっていない割に、まったく腹が減らない。
たぶん、一人500円くらいの仕上がり。
「はらぐち酒店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/hnMLk5ge3HUJGHho9
徒歩4分で260m。
17:40 10杯目「山口酒店」

切りのいい10軒目は、戸畑駅からどんどん離れていく住宅地に出現する。それが「山口酒店」という角打ちだ。
現地ガイドもここまで足を延ばしたことはなかったとのこと。
外観は、壁に屋号が出ているだけで飾りっ気がなく、ひと目見ただけでは廃業しているのでは?と思わせる風情。
小売部門よりも、角打ち一本で営業しているようだ。
店内は立ち飲みカウンターのみ。高齢の女将さんが一人で注文をさばいていた――といっても、他に客はいなかった。

カウンター上にはソースやマヨネーズなどの調味料が置かれ、焼き物、煮物、揚げ物と、居酒屋並みに充実したつまみがそろっていたが、食べる余裕はもう残っていない。
そもそも、店に着いたときにはかなり酩酊していて、何を飲んだかもよく覚えていない。写真もほぼ撮れていなかった。
会計記録によれば、一人280円。おそらく缶ビール1本だったのかな。
もう少し女将さんと話したり、写真を撮ったりできればよかったが、戸畑でさらにもう一軒行く予定があり、ここでは早めに引き上げた。
店を出ると、そろそろ日が暮れ始めていた。
「さかもとや」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/wZsptiqVPvmdgTJd9
徒歩5分で350m。
18:10 11杯目「マスヤ酒店」

11軒目は、戸畑でとどめの1軒、「マスヤ酒店」。同じ通りを行ったり来たりしている感じで、戸畑駅になかなかたどり着かない。
今まで行った角打ちの中では、外観・内観ともに飛びぬけてこじゃれている。
11-15時はカフェタイムもやっている「意識高い」オーラも滲み出ている。

18時頃に入店すると、角打ちゾーンは立ち飲みで、8割がたの入り。
ちょうど仕事上がりのサラリーマンも来ていた。
たしか、ここでは瓶ビールに、おつまみのおまかせ盛り合わせ。

これで十分。でも全部食べ切ったかもよく覚えていない。かなりの酩酊状態だ。
そういえば、2軒前に行った店で遭遇した、派遣社員の女性を連れて角打ち指南をしていた、ドヤ顔の公務員風オヤジがここでも登場。

常連に向かって、
「最近は角打ちも人気になって、わざわざ遠くから来る客も増えて、困ったもんだねぇ」
と、ウチらのような一見客に当てつけのようにブッ放す。
銭湯にいる常連爺のような、排他的トークで感じが悪いなぁ。
会計も、うろ覚えで、たぶん一人1500円ほど。
戸畑巡業はこれでおしまい。これから電車で小倉に戻って〆にかかろう。
「山口酒店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/UdfwrBFDtkYwEQsR9
徒歩8分で550m。
19:10 12杯目「かどまん」

戸畑から小倉に電車で戻って、12軒目は「立呑処かどまん」。
駅から直ぐのアーケード街の角地に構えている。
入口になる一カ所以外はシャッター武装状態で、入りにくそうな風情だ。


入ってみると、人通りが多い商店街の一角なので、サク飲みする人が多く回転がいい。常連客も新参者には関心を払わず、サバサバと飲んでいる。
ここは丸テーブル数卓の立ち飲みオンリーで瓶ビールに明太子。

電車で熟睡して復活したから、ビールもう1本。
結局ここでも、食べ応えがあるつまみは頼まなかった。
立飲み続きだったから、そろそろ座りたいということで、近所にある居酒屋に移動しよう。
一人850円の仕上がり。
「マスヤ酒店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/6PUmB9nxHTzn7yzP9
電車で270円
徒歩部分は15分で950m。
19:50 13杯目「酒房 武蔵」

そろそろ巡業も終わりにかかった13軒目は、小倉の魚町銀天街の「酒房 武蔵」。
まるでお城に看板を付けたような威風堂々たる佇まいで、以前小倉に来た時から気になっていたので行ってみる。
この2日間で初めての正統派居酒屋に入店。地元では「名店」とのことで、やっと座って飲める店に入った。
満卓だったのが、数分待ちで入店でカウンターに着座。

ここでは生ビール。凍ったジョッキに冷たい生ビールは沁みる。
アテは〆鯖に茄子の煮びたしにポテサラと、やっと箸を使って食べれるつまみにありつく。

肉、魚、野菜、そして鍋物と正統派酒場のお品書きだ。
しかし、座ったせいか睡魔が襲ってくる。
そろそろ撤収だな。しかしこのあと、もう一軒行くことになる。
一人1500円の仕上がり。
「かどまん」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/hpD4AdMkgWn2QSMS6
徒歩2分で120m。
20:30 14杯目「資さんうどん魚町店」

14軒目(というか14杯目……いや、15杯目かもしれない)は、すかいらーくグループに買収され全国展開に着手した北九州発祥の「資さんうどん魚町店」。
眠くなってきたから宿に帰ればいいものを、この日は何も食事らしいものを取ってなかったからもう一軒。
ここは24時間営業だし、おでんやうどんの具をアテに飲める酒場としてもアリだ。
この日初めてタッチパネルを使って、レモンサワーとごぼ天肉うどん。

しかし、レサワが舌がしびれるほどの甘さ。配合間違ってるんじゃないか?と思うほどの味の濃さ。目が覚めた。

舌の感覚が戻らない中、うどん完食。口直しに定番のぼたもちも追加。

そんなまずいレサワを飲み干したら、店を出ることには深刻な酩酊状態。
現地ガイドの腕時計をいじったり、卓上のPOPスタンドを分解したりしたそうだが、まったく覚えていない。
とりあえず宿に戻ろう。
無事歩いて帰れたみたいだ。
翌日も角打ち巡業は続く。
たぶん一人1500円の仕上がり。
「酒房武蔵」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/MxPGAYyHYdL2oPML9
徒歩3分で220m。
この日後半のまとめ
ここまでの「せんべろウォーク」をまとめるとこうなる。(料金は一人当たり)
⑦15:30 「藤高酒店」460円
⑧16:10 「はらぐち酒店」850円
⑨16:45 「さかもとや」500円
⑩17:40 「山口酒店」280円
⑪18:10 「マスヤ酒店」1500円
⑫19:10 「かどまん」850円
⑬19:50 「酒房 武蔵」1500円
⑭20:30 「資さんうどん魚町店」1500円
飲み代合計は7440円なので1軒930円の仕上がり。
移動距離は
⑦「藤高酒店」まで 電車270円、徒歩10分700m
⑧「はらぐち酒店」まで徒歩7分で450m
⑨「さかもとや」まで徒歩4分で260m
⑩「山口酒店」まで徒歩5分で350m
⑪「マスヤ酒店」まで8分550m
⑫「かどまん」まで電車270円、徒歩15分950m
⑬「酒房 武蔵」まで徒歩2分120m
⑭「資さんうどん魚町店」まで徒歩3分220m
歩きは合計3600m、54分の移動。運賃は540円。
この日トータルでは、前半は6軒で飲み代2195円なので全14軒合計で9635円。1軒688円。
歩き部分は9950mで131分の移動。運賃は1540円の仕上がり。
歩数計は3万歩になっていた。
まだ次の日も飲みます。
3日目はこちらから。
2日目前半(下関~門司)はこちら。
そして初日篇(下関)はこちらから。
