
徒歩で移動しながら飲み歩く「せんべろウォーク」。
師走の昼下がり、はしご酒に浸る不逞巡業記。
今回は、「首都圏への玄関口」「北関東への出口」というべきか、交通の要衝の埼玉県・大宮。
大宮駅東口周辺の重点攻略のため、移動はすべて徒歩での巡行。
自分含め2名での巡業。
もちろん“せんべろ”企画なので、高級店は対象外(あんまりないと思うけど)。
- 12:00 1軒目 「いづみや本店」
- 12:30 2軒目 「いづみや第二支店」
- 13:10 3軒目 「立呑処なごみ」
- 14:10 4軒目 角打ち「大西屋」
- 14:30 5軒目 「台湾中華 台南」
- 15:30 6軒目 「食堂 多万里」
- まとめ
12:00 1軒目 「いづみや本店」

同じさいたま市でも県庁がある浦和と、町の規模が大きい大宮では、昔から犬猿の仲と言われている。
確かに浦和は役所や学校が多い「文教地区」と言われ、街の雰囲気も「お堅い」感が滲み出ている。
一方、大宮はこれから紹介する歓楽街や商業施設などで「大衆」感に溢れている。
酒大好き人間からすれば、大宮地区の方が圧倒的になじみやすい敷居の低い街だ。

そんな大宮の12月の平日昼間。
師走になって、駅前は結構な人が行き交っている。
基本は学生やサラリーマンが多い中、
東口の南側(浦和方面)はスーツ率が低く、何をしているのか分からない人の割合が高い。
そう、ここは「南銀」と呼ばれる大宮南銀座。埼玉県最大の歓楽街(だと思う)。
その入口付近に構えているのが、「南銀のゲートウェイ」こと「いづみや本店」。
大宮駅を出たら、ほぼ真正面に巨大な看板が見える。
ここは朝10時から営業しているので、朝飲みも大歓迎なお店だ。
久しぶりに入ってみると、ホールの女性店員が若返っている。
以前は70歳以上と思われる、すごく背が低い妙齢のお母さんたちがホールを任されていたが、今は見当たらない。

お母さんたちに注文で声をかけても聞こえていないのか、意図的に無視しているのか、
基本的に放置で、なかなかつかまらなかったのが、若年化によって著しく反応が良くなっている。(夜になると婆シフトになるかもしれない)

ここでは中ジョッキからスタート。
卓上メニューは無いので、壁の短冊メニューと向き合うことになる。
つまみは、先発していた連れがオーダーしていたハムエッグと、トマト、牛蒡煮を分けていただく。

店内は横長で、テーブル席が数卓に壁際のカウンター席もあり、なかなかの広さ。
常連のシルバー先輩たちで、すでに半分ほど埋まっている。
定食類もあるが、みなさん米には見向きもせず、ひたすらアルコールを堪能している。
駅前酒場の正しい風景だ。

ここは「本店」と謳っているが、支店はどこかと思ったら、すぐ隣にある。
せっかくなので、ここは長居せず支店に向かうことにする。
一人ちょうど1000円の仕上がり。
大宮駅からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/JsWH93FgmA5gokbC6
徒歩1分で36m。
12:30 2軒目 「いづみや第二支店」

「本店」を30分で切り上げて、隣の「第二支店」へ移動。
まさしく真隣の物件で、中でつながっているかと思ったら、まったくの別ビルだった。
本店は何度か行っているが、この支店は初入店だ。

入口すぐのテーブル席は、ほぼ満卓に近い。
5〜6人のグループ客が数組いる。
ダメかと思ったら、ちょうど大テーブルの一角が空いたので、そこに着座。

しかし、その奥には仮設感のあるコの字カウンター席と、壁向かいのカウンターがガラガラ。
まずはテーブル席を埋めたい、という運用なのだろうか。

ここでは玉露割りと、またしてもハムエッグ、そしておでん。
本店と同じく一皿390円だが、違いを確かめたくて頼んでみた。
本店はかなりのハード黄身だったのに対し、こちらは半熟具合がなめらか。
ハムエッグは支店の勝ちだ。
おでんは、パウチ入りを温めたような感じだが、別に問題はない。

ホール店員は本店よりもちょっと年上の熟女レベルまで上がっていたけど、
以前の老練な婆店員はやはり見当たらないから、注文はすぐ通る。

トイレに行ってみると、男性用便器には昔懐かしのディスコのような氷が大量に入れられている。
洗面台にも同様に氷がぶち込まれている。
汚れ防止なのか効能は不明だけど、懐かしい風情だ。
「第二支店」というくらいだから「第一支店」も気になるところだけど、そこは不明のままだ。
そういえば、日暮里駅前にも「いづみや」があった(今は撤収)。
あちらが第一だったのだろうか。
疑問を残しつつ、次に向かうことにする。
ここもちょうど一人1000円の仕上がり。
「いづみや本店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/x5ZPtbCvpEdGRCk27
徒歩1分で11m。
13:10 3軒目 「立呑処なごみ」

次は、「大宮の沼」とも称される「南銀」方面へ。
まだ早い時間とあって、人出は少ないものの、ちらほらと酔客を見かける。

通りを入って左手の小路に入ると、20人以上の行列が見える。
「まさか『なごみ』待ちじゃないだろうな?」

と思ったら、その向かいにある麻辣湯屋目当ての行列だった。
高校生を主体にしたほぼ女性客。
さすが今年の「流行語大賞」にノミネートされるだけある。
一方、「なごみ」は先客が4~5人ほど。
「立呑」となっているが、椅子が数脚置かれているので、奥のカウンター席に陣取って腰を掛ける。

ここは事前食券購入制。
チューハイと、何が頼めるかよく分からないまま270円の食券を購入。
つまみは奥のカウンターに値段別に並べられているものからチョイス。
さすがにハムエッグはもういらないので、鶏唐をピックアップ。

大型TVもあり、昼のワイドショーを見ながらダラ飲みする先輩や、
中生一杯だけを一気飲みして駆け出していくサラリーマンなど、皆それぞれのペースで酒を楽しんでいる。

店名どおり、「なごみ」の空間だ。
さすがに向かいの麻辣湯屋に並ぶ女性客は、こちらまでは流れてこない。
ちょうど一杯空ける頃には、いつの間にか立ち飲み客が増えてきた。
まだ14時前だけどなぁ。

人のことは言えないので、こちらは迷惑をかけないよう、この一杯で移動する。
麻辣湯屋の行列は、さらに伸びていた。
ここでは560円。
「いづみや第二支店」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/ZYJNyXHxvzepW8118
徒歩2分で120m。
14:10 4軒目 角打ち「大西屋」

次は、この日唯一の角打ちに向かう。
東口をひたすら北東方面にだらだらと移動。
商店街らしきところがそろそろ結界になって、徐々に住宅地化してきたところに登場するのが「大西屋」。
建物正面はリノベーションしたようで、黒壁の老舗感を活かしている。
その横には昔ながらの蔵のような土壁も見える。
期待を持てそうな外観だ。
満を持して
「角打ちいいですか?」
と店に入ったら、
「や、角打ちは18時からなんですよー」
とのこと。
まだ小売オンリーの時間帯だった。
見事な空振り案件。
角打ちの酒屋は、小売と飲酒タイムを厳密に区分している店が多いので、リサーチ不足だった。
近所によさげな飲み屋も見当たらないから、結局駅前に戻ることにする。
「なごみ」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/uEjdVcdgr7uRVp6cA
徒歩9分で650m。
14:30 5軒目 「台湾中華 台南」

とぼとぼと大宮駅に戻って行く途中、昭和エキス濃厚なアーケード街が出てくる。
「大宮一番街」。

風情は良さげだけど、地価が高いせいか、ここは大資本系傘下のチェーン率が高い。
まだ開店前の店も多かったので、ここはパス。
そうこうするうちに、関東圏の町中華チェーンの雄「日高屋」の本社が入っているビルが出てきた。
その1階に、「日高屋」が展開する新業態、「台湾中華 台南」があるとのことで行ってみた。
結局チェーン店のお世話になる。

ビル1階は、ドトールも入ったりのフードコート状態になっていて、その一角が「台南」。
全く激渋ではない。

ランチタイムは終わっているけど、テーブル卓にはスーツ姿グループが数組、ビール&つまみで開宴している。
たぶん都内の会社から商談で来て、お開きモードで始めたんだろうか。
大宮らしい光景だ。
そういえば12月だし忘年会でもおかしくない。

こっちはお茶割り、ニラ玉子焼きに腸詰。
いわゆるスクランブルエッグ状ではなく、まさしく卵焼き。
だしが効いていてうまい。腸詰もさらしネギが乗っかっていてしつこくない。
各々400円前後で十分なクオリティ。
さすが日高屋グループ。町中華日高屋のメニューにも入れてほしいぐらいだ。
フードコートとはいえ、オフィスビルの1階で昼酒を食らっているのもなんだか落ち着かないので、お代わりしないで次へ移動。
ここでも一人1000円。
「大西屋」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/HZTDmJrL8pi5YD7g6
徒歩11分で800m。
15:30 6軒目 「食堂 多万里」

次に向かったのは、この日唯一のガチ食堂「多万里」。
大宮駅前の高島屋の裏手にひっそりと構えている。
大宮になじみのない人間は、まず通らない抜け道みたいなところにある、枯れたツタが絡まる一目で瞬殺される物件だ。
15時過ぎで、中休みに入る飲食店も多い時間帯だったけど、ここは昼から19時までの通し営業なのが素晴らしい。

事前発注・会計制で、入って左手のカウンターで注文を決めないといけない。昔は食券も使われていたんだろう。
ここは飲み屋ではない王道食堂なので、酒類はビールしか置いていない。
まずはビール2本を頼んで、つまみになりそうな餃子と焼きそばをオーダー。

店内には4人掛けテーブルが7~8卓。結構広い。
アイドルタイムとはいえ、シルバー客主体に半分ほど席が埋まっている。

そして昼酒を煽っている客は、ウチら以外には一人飲みしている先輩しかいない。
みなさん黙々と麺類をすすっている人がほとんどだ。
メニューも麺類がメインで、丼ものと定食は餃子と肉野菜くらいしかない厳選スタイル。
基本はだらだらせずに「食べたらすぐ出る」という、駅前食堂の伝統を継承している。
でも、ホールのお母さんは客を煽るわけでもなく、ゆったりムードのやさしい接客だ。

餃子も焼きそばもほぼ同時に到着。
この頃になると味はよく覚えていない。
焼きそばは950円にしては具材も量も少なめで、餃子も家庭的な仕上がり。
ここは味や料理そのものよりも、昭和空間が一番の人気メニューかもしれない。
ビールも飲み干したので、そろそろおいとまする。
一人1400円の仕上がり。
今回はいつもより少なめの5軒で終飲。
「台南」からのルートはこちら。
https://maps.app.goo.gl/7yc15vpnkeeNLvjD7
徒歩2分で140m。
まとめ
今回の「せんべろウォーク大宮」5軒のまとめ。(料金は一人当たり)
①12:00 「いづみや本店」1000円
②12:30 「いづみや第二支店」 1000円
③13:10 「立呑処なごみ」 560円
④14:10 「大西屋」0円
⑤14:30 「台南」 1000円
⑥15:30 「多万里」 1400円
飲み代合計は4960円なので1軒992円の仕上がり。
移動距離は
①「いづみや本店」まで徒歩1分で36m。
②「いづみや第二支店」まで徒歩1分の11m。
③「立呑処なごみ」まで徒歩2分の120m。
④「大西屋」まで徒歩9分の650m。
⑤「台南」まで徒歩11分の800m。
⑥「多万里」まで徒歩2分の140m。
歩きは合計で26分、1757mの移動。
今回は、このあと別飲みがあったので17時前に撤収。
角打ちに行きそびれて残念だったなぁ。
最後は地元のスナックに行ってしまって、カラオケ攻撃に撃沈。

おつきあいありがとうございました。