今回は栃木県小山市のロードサイドレストラン
「ドライブイン扶桑」の激渋食堂レポート。
ガチのエクセル画ありません。
写真にゆるエクセル画のハイブリッド仕様です。
滅多にいかない小山市
昨年の夏、福島にいる友人宅を訪ねるときだった。
急ぐわけでもなく
その日の19時くらいまで着けばよかったので
高速は乗らずに国道4号線を北上していくことにした。
普段は東北道を乗ったら栃木県は素通りしがちなところ。
今回は一般道だしドライブインの宝庫と言われる栃木で昼飯を取ることにした。
あらかじめ目星をつけて立ち寄ったのが
この「ドライブイン扶桑」だ。
「ドライブイン扶桑」
国道4号を下りて、県道33号に乗り入れて10分強。
県道が33号と18号に分かれる三角州の突端に
「ドライブイン扶桑」が鎮座している。
看板が歴史を語りかけてくる。
「コカ・コーラ&スプライト」のロゴに挟まれた
擦り切れた看板。
素通りできない。
駐車場はバス数台でも止められそうな広さだ。
ここは「大盛の店」でも有名みたいで
以前『マツコの知らない世界』でも取り上げられたことがあるそうだ。
入り口横には
「野菜たっぷりのタンメン」
と大きく推されている。
入店してみよう。
結構広い店内
入ったら客は他にいなかった。
テーブル席エリアにはエアコンは見当たらず
窓全開&扇風機の自然派仕様だ。
店内レイアウトはこんな感じ。
コロナシフトで各卓2名分しか椅子を置いてなかった。
今日は車だから飲めない。
食事一択だ。
メニューは
ラーメン 550円
カツ丼 770円
タンメン 770円
そして
焼肉定食 990円
この4種しかない。
タンメンのショルダーコピーには
「おいしいおいしい」
と2度も謳われている。
しかもかなりの大盛らしい。
(↑食べログのレビューに上がっていた写真へリンクです)
さすがに自信がなかったので
ここは最高額の焼肉定食990円にしてみた。
店内は女将さんがホールと厨房をワンオペで回してるみたいだ。
出来上がるまで店内を見てみる。
情報番組やバラエティでも何度も取り上げられてる。
以前『マツコの知らない世界』に出た時は
大行列が発生。
それ以降メニューを4つに絞ったそうだ。
看板メニューはやはりタンメンとのこと。
入って右手には10畳以上の畳席。
こちらにも四天王メニューが大きく出されてる。
そして角には小さいながらステージがある。
その上にはカラオケスタンド。
あとで女将さんに聞いてみると
「BOSEのスピーカーもあって本格的ですよー」
とのこと。
確かに天井からはスピーカーが2本ぶら下がっている。
以前は夜の営業で地元常連で賑わってたらしいけど、
コロナ以降は11-14時の昼短時間営業にしたので
今は宝の持ち腐れ状態。
「もったいない」
と女将さんは残念がってた。
焼肉定食登場
そうこうしていると焼肉定食が出来上がってきた。
店では最高値のメニューだ。
焼肉に大盛のご飯とデカいお椀でキャベツの味噌汁。
大量の浅漬けに豆腐半丁の冷奴のラインアップ。
これも量が多い。
肉厚で柔らかい豚肉に甘辛いタレで白米進む。
肉が柔らかいのは、1枚毎筋切りしてるからとのこと。
でも大量過ぎて後半はダレる。
見えないけど底にはキャベツの千切りとマヨネーズが潜んでいる。
キャベツのおかげで持ち直して何とか完食だ。
「濃い、多い、満腹」
この3点に尽きる焼肉定食だった。
水害とタンメン
ここは創業50年超。
数年前の大雨で浸水被害を受けて
廃業も考えるほどの一時休業の憂き目に。
確かに店の前後は思川と姿川に挟まれている三角州地帯だ。
その後地元の常連やボランティアの協力で
2か月後に復活した歴史があるとのこと。
その感謝の気持ちを込めて
大量野菜のタンメンが誕生したらしい。
仕事が落ち着けば色々話しかけてくれる
気さくな女将さんだ。
女将のゆるエクセル画
お会計前にトイレを借りようと思ったら、
「店の外ですー」
とのこと。
母屋の右側に物置のような青いトタン小屋がある。
トイレの表記はないけど目印は洗面台だ。
なかなかの激渋風情だ。
入ってみると大小が分かれている。
そして水洗だった。
でも長居したくない雰囲気だ。
最後は母屋に戻って会計すると
「今度タンメン食べに来てください」
と満面の笑みで送り出された。
最後に女将をうろ覚えのエクセル画で。
満腹。