
今回は、秋田にあるおでん屋「江戸中」をエクセル画で案内する酒場巡業記。
前半は訪問レポ、後半がエクセル画という構成。
- 久しぶりの冬の秋田へ
- 秋田最大の歓楽街・川反
- 激渋フェイスのおでん屋
- カウンターのみ8席限定
- 基本はおでんしかない
- 燗銅壺
- いつの間にか満員
- エクセル画のスペック
- エクセル画ざっくり作画過程
- エクセル画バーチャル額装版
- 【最後に】エクセル画ってどんなの?
久しぶりの冬の秋田へ

実家は秋田県の、とあるところにある。
高校を卒業して大学、社会人となってからは、帰省をするのはGWや夏の暖かい時期ばっかりで、冬場は寒くてしばらく帰っていなかった。
ここ最近は、一人暮らしをしている親が高齢になり、年末にかけて帰るようになった。
雪がなければ、10時間以上かけて車でだらだら運転して行くけれど、帰路の途中には豪雪地帯もあったりするので、冬は新幹線で行くことが多い。
実家は、秋田で乗り換えて、さらに1時間ほど先にある。
そのまま帰ってもいいんだけど、秋田市で飲む機会も滅多にないので、この日は泊まって、秋田の歓楽地・川反に向かうことにした。
到着した時は夕方で、これから大雪になるところだった。
秋田最大の歓楽街・川反

秋田駅から徒歩15分ほど。市内中心地を流れる旭川沿いに、川反(かわばた)がある。
秋田市、いや昭和の往時には「東北屈指の歓楽地」と言われた、飲食店や風俗店が密集する地区だ。
今は表示変更で「大町」という名称に代わっている。

リーマン・ショックや2020年からのコロナ禍、そして2025年の熊騒動もあったりで、廃業店舗や空き地が増えて川反の灯も少なくなってきている。
飲食店ゾーンの南側には、さらに隠微なソープゾーンがあったり、いまや大人気で入手困難になってしまった「新政」の酒蔵もこのエリアにある。

川反に着いた頃には、すっかり日も落ちて、道路は水っぽい雪でべちゃべちゃの状態。
天気のせいなのか、平日18時なのに人通りがほぼない状態だった。
激渋フェイスのおでん屋

そして向かったのが、川反の中心地にあるおでん屋「江戸中」。
昭和6年創業。
まるで映画のセットのような建て付けで、建物も創業以来のものらしい。
ここに来るのはほぼ10年ぶり。
電話をしたけどつながらなかったので、予約なしで18時の開店に飛び込んだら、店主が雪かきをしていた。
大将は
「今、開店したばっかりなので少し準備にかかりますが、大丈夫ですよ。どうぞどうぞ」
と通してくれた。
40代半ばと思しき、腰の低いスタンスの大将だ。
カウンターのみ8席限定

ワンオペで店を仕切っている大将は3代目とのこと。
店内は以前と変わらず、板張りの壁に薄暗い照明に真っ赤なカウンターの激渋ムードのままだ。
逆L字カウンターは、8席分しかない。
一番乗りかと思ったら、一番奥の席では30代くらいの女性が一人で寡黙に日本酒をスタートさせていた。
TVもラジオも無いから、口開けのタイミングは一瞬、静寂だけが支配する空間になっている。
ちなみに店内レイアウトはこんな感じ。

基本はおでんしかない

お酒の種類は、生ビールか日本酒は高清水、そして焼酎はミニボトルでそれを割り材か水かお湯で割って飲むくらいしかない。
つまみは、もちろんおでん。
メニューは冷蔵庫に貼られた手書きの紙。
看板には「やきとり」も書いているけど、手がかかるので土曜の週1回しか出していないとのこと。

まずは生ビールにおでんは「おまかせ」でスタート。
出てきたのは大根、豆腐、はんぺん、糸こんにゃく、竹輪。
具はいい具合に汁が沁み込んでいる。
色は濃いけど、見た目ほどはしょっぱくない。

燗銅壺

ビールも無くなったので、次は日本酒で。
お店には高清水しか置いていないみたいで、外も寒いので熱燗にする。
ここのお燗は炭火が敷かれた燗銅壺(かんどうこ)で大将が温度を見ながら一本ずつ燗をつけていく。
お湯に漬けるから、徳利台に乗って出てくる。
「徳利は底を持ったら熱くないですよ」
とのこと。

お燗もいい具合で、口当たりも丸くて柔らかい。
そういえば、前は「新政」だったのが、やっぱり手に入らなくなったから「高清水」に変えたんだろうか。

おでんも無くなったので、玉子を追加。
ここの卵は殻のまま汁で煮込んで、提供時に殻をむいて出す。
いつの間にか満員
開店して15分くらいしてから、茨城から来た夫婦と四国から来たリタイアした元会社員のソロ飲み客が入店。
2組とも秋田で学生時代を過ごしたり、転勤で住んでいたりと久しぶりに秋田に来た人たちだった。
やっと店内も、酔客同士の話も始まって人声がするようになってきた。
大将もおでんを出したりお燗を付けている間は寡黙にしていたけど、話しかけられるとお店の歴史とかを語ってくれる物腰の柔らかい人だ。
日月は定休日だけど、一日中仕込みをしているから、そっちの方が忙しいと言っていた。
18時半になると、出張組らしい3人が入ってきて、ちょうど満席。
店の雰囲気的にも大声で話す感じではなく、1時間もすれば自然とお会計になる、そんな落ち着いた酒場だった。
〆て3500円。

そんな「江戸中」を久しぶりにエクセルで描いてみた。
エクセル画のスペック

2026年2月制作。
制作日数は5日で約15時間。
建物から全て描き上げたのは、ほぼ1年半ぶりになる。

エクセル画ざっくり作画過程
今回も出来上がるまでの途中経過をざっくり紹介。
初日

今やAIで描き上げていく作例も多くなっている中、今回も今まで通り、マウスでパーツを描き上げ、積み重ねていく。
完全手作業。
いつ出来上がるかわからない。
この日は3時間。
2日目

メイン母屋はほぼ完成。
さぼっていたせいで、マウスのコントロールが難しい。
この日は4時間
3日目

隣のスナック看板に着手。
この日も4時間
4日目

進んでないようで実は進んでいる。
間違い探しの領域。
残すは屋号入れと微修正。
この日は3時間。
エクセル画バーチャル額装版
最後は看板と暖簾に「江戸中」の屋号をマウスで描きこみ。
そして出来上がったエクセル画のバーチャル額装版がこちら。

今後の酒場巡業記も、お店のエクセル画を交えながらアップしていく予定なのでよろしくです。
再訪したい角打ち、酒場。
次いつ行けるだろうか。
酩酊。
【最後に】エクセル画ってどんなの?
「エクセル画」というと、エクセルのマス目に色を付けて描いていく「ボクセルアート」、「ドットアート」をイメージする人が多いですが、自分の場合は、エクセルに搭載されている「描画ツール」から、曲線や円・四角の基本図形やフリーハンドを使いながら、シートの上に線を描いてそれに色を乗せて積み上げて描く方法でやってます。
こんな感じです。
エクセル画に腰を入れて描き始めてから、もう10年以上たちますがペンタブはどうも扱いづらくて、ずっとマウスを使って描いています。
かなりの変態画法ですがおつきあいいただければ幸いです。
