今回はビートルズ『アビー・ロード』を
エクセルで描いてみた。
大人買いの「完全生産限定」
2019年9月26日が
ビートルズの実施最終アルバム
『アビー・ロード』が発売されて50周年。
それに合わせて
『スーパー・デラックス・エディション』が
世界同時発売された。
3SHM-CD+Blu-ray Audio付で
ディスクが4枚と
豪華ブックレット付(日本盤は翻訳付き)で
¥12,672(@amazon)の結構いい値段だ。
内容は
- Disc1:ジョージ・マーティンの息子、ジャイルズ・マーティンのリミックス盤
- Disc2~3:正規リリースにならなかったセッションバージョン+Abbey Roadに入らなかったシングル曲のデモセッションなどの未発表曲盤
- Disc4: Blu-ray Audio仕様でDisc+5.1chサラウンド・ミックスだから専用の機器が必要
の構成。
豪華ブックレットの解説読むと、
『ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト』
の録音には
当時事故で入院中だった
ジョンが入ってなかったことを初めて知った。
Disc1(リミックス盤)
オリジナルと同じ曲順でのリミックス盤。
くわしくは、
オリジナル『アビー・ロード』の
プロデューサーのジョージ・マーティンの息子で
今回のリミックスを手掛けた
ジャイルズ・マーティンのインタビューで。
ちなみにジャイルズは
「リマスターには関心がない。
リミックスでなければやらないよ」
とのこと。
「リマスター」は
オリジナルのサウンドノイズを取ったり
メリハリつけたりで原曲に忠実なもの。
「リミックス」は
楽器のバランスを大きく変えたり
追加で音を足したりエフェクト入れたりで、
場合にっては別物にするようなもの。
ジャイルズはこれと同企画で
『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』や
『サージェント・ペッパーズ』も手掛けているし、
2006年には存命中の父ジョージと
ビートルズのリミックス・コンピレーション
『Love』を発表。
7曲目の"Drive My Car/The Word/What You're Doing"は
もともと別の曲だっとは思えない
見事なグルーヴ感だ。
ドラムとブラスも効いてるねぇ。
機会あればこちらもおススメだよ。
Disc 2
2枚目は未発表の曲とバージョンの塊。
精度的にもまだ荒々しい
デモの域を出ていないけど、
有名な最後のメドレーもまだぶつ切りの
独立したバージョンで収録されている。
当時シングル発表のみで
アルバムに入らなかった
『ジョンとヨーコのバラード』
『オールド・ブラウン・シュー』
の未発表バージョンも入っている。
Disc 3
3枚目もデモバージョン主体だけど
2枚目よりかなりクオリティが向上。
デモのバージョンが20とか27と
かなり回数を重ねている。
『ビコーズ』のインストバージョンや
『サムシング』
『ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト』
の後でかぶせられる
ストリングスやブラスパートが入っている。
ここでのハイライトは
『ザ・ロング・ワン』の名のもとに
まとめられたメドレーの試作バージョン。
発表されたバージョンとは違って、
『ポリシー・パン』の前に
『ハー・マジェスティ』が入っている。
『ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト』
にはストリングス、ブラスが入ってない
ネイキッドバージョンだ。
Disc 4
Disc4はウチの機材じゃ聞けないと思ってたら
Blue-rayプレーヤーで再生できた。
TVからのスピーカーのみしか聞けないけど、
"DTS-HD Master Audioを聞くと
ポールの声が目の前で歌っているように聞こえる。
すばらしいじゃないですか。
再生中の画面は
こんな感じでたまに青空を鳥が横切っていく。
エクセル画のスペック
2019年8月制作。
パーツ数1152。
ついでに本絵ががわかりやすい
Newドット版もあげときます。
赤、青盤同様、
まずは右側の人物から始めたから、
やっぱり最初はジョン。
みんな横向きだから
顔はスムーズに進みそうだったけど、
今回もリンゴとポールは手間取って
途中からジョージに着手。
これ↓は途中のカット。
オリジナルジャケットに
エクセルのビートルズを乗せてみた。
この時点で
「結構イケそうだな」の予感。
やっと人物が終わって
道→街路樹→建物→車→横断歩道→空
と描いていったけど
背景が予想以上に大変だったなぁ。
背景の中では
車描くのは好きだから最後に残したんだけど
VWビートルと右の霊きゅう車は
かなり力入れたなぁ。
今年は最終発売のオリジナル・アルバム
『レット・イット・ビー』50周年だけど
ジャイルズのインタビューだと
スペシャル・エディションはなさそうな感じ。
またいつかエクセル画のビートルズもの手掛けてみよう。
おつきあいありがとうございました。
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↓がこのあと手掛けた
『レット・イット・ビー』。
よろしければどうぞ。